その言葉を単独で差し出されたら読める人はほとんどいないかも?という、読めないけど読めたら自慢できそうな“難読漢字”をクイズ形式で紹介していきます。
素直に「きのい」じゃないんです、難読漢字なので。
ただこの文字だけを見て推測するのは、日本人には難しいかも。「木乃伊」は中国語の表記をそのままいただいたものなんです。
ただし読み方は中国語由来ではなく、16~17世紀に、ポルトガル語からいただいたもの。
その際にちょっとした誤解があり、中国や西欧諸国とは違う呼び方をするようになったそうです。
中国では「伊」という字は杖を持った人間を表すのだそうですが、「木乃伊」と書くと、そのまま「木の人」という意味になるのだとか。
木の人… 想像すると、正解に近づくかもしれません。できればカラッカラの木を想像してください。いかがですか?
ちなみに諸外国では「マミー」「モミー」など、ペルシャ語由来の言葉が使われているところが多いそう。
中国で、この「木乃伊」の表記の元になったのは、ミイラを作るときに必要な、乾燥を助ける没薬(もつやく)という樹脂のとれる木のことだったのだそう。
この、没薬を表すポルトガルの言葉が「ミラ」。ポルトガル人から聞いたときに、ミイラそのものではなく、没薬の名前がミイラを指すのだという勘違いが起こったわけですね。