目次
開く 選んでくれたのは「暮らしの商品お試し隊 関西チーム」 評価の高い25種類のピーラーを本気で試しました! どうやって試す?検証方法は? 共通チェックポイントはこちら 切り比べる共通食材はこちら 試した全ピーラーを一挙紹介! ピーラーを熱く語る!「ピーラーサミット」開催 総合優勝はこのピーラーに決定! 次点・切れ味を求めるならこれで賞 次点・形も切れ味も衝撃的でしたで賞 次点・映えも狙えるで賞 おまけ・100円にしては頑張ったで賞 まとめ 閉じる「暮らしの商品お試し隊」=暮らしニスタである主婦が、実際に暮らしの中で商品を試して、ベストなアイテムを選出するというこの企画。
>>暮らしの商品お試し隊とは?
第1回目のお試し商品は、一家にひとつはあるであろう「ピーラー」です。
今回、ピーラーを徹底的に使って選んでくれたのは、「暮らしニスタ」のこの5名です。
Asariさん
Irielifeさん
くりくりくりさん
taeさん
Daisyさん
ピーラーと言っても、世の中には100均から2000円以上もするプロ仕様まで、星の数ほど様々な種類があるある!!
全てを試すことができないので、まずは暮らしニスタ編集部で、各種ランキングで高評価なものや料理家の愛用品を調べ、使いやすそうな商品20点を選定。
さらに、もしかすると安くてもずば抜けて使い勝手のいいものがあるかも…と期待を込めて、100円ショップで売っているものの中から、売り文句や形状違いのものを5点セレクト。
合計25個の中からナンバーワンを選ぶことに!
「ピーラー」は、野菜や果物などの「皮むき」「芽とり」「スライス」などを担う調理器具。そう、実際に使ってみないと良し悪しなんてわからない!
毎日使うアイテムだからこそ、やはり日々の3食の料理づくりに実際に使って試すことになりました。
お試しは、「1回だけちょっと使って、はい終わり!」ではありません。
1人5アイテムを1週間かけて使い倒しました。いろいろな野菜の皮をむいだり芽を取っては他の商品の比較したりメモをしたり、自分なりに見定めたところで、次のメンバーに商品を宅配便で送ります。
これを皆それぞれが5回繰り返し、全員が25個のピーラーをそれぞれみっちり1週間、計5週間かけて使いました。
検証法は、日々の食事づくりの中で試してもらうわけですが、みんながバラバラな野菜を切ったり、異なる視点でチェックをすると判断がしづらくなるので、共通のチェックポイントも定めました。
切れ味はピーラーに最も求められる最重要ポイントです。刃に皮がひっかからず、力を入れなくてもスーッとむけるものがベスト!
手が疲れず、切りたいように切るには、ピーラーをにぎった時の安定感や持ちやすさも重要なポイントです。
食材が刃に詰まると洗う時も面倒です。皮が刃に絡まず、自然とするりと落ちるものがマル。また、汚れがたまりやすい形状も困ります。
使い勝手を公平にチェックするために、共通の食材を決めて試してみました。
そのほか、全員が試したわけではありませんが、それぞれが独自の目線でりんごの皮むきやキウイやトマト、ももといった柔らかい皮むきも試してみました。
ではメンバーが実際に使ったピーラーを使用感のコメントとともにご紹介します!
結果だけを知りたい方は、目次「総合優勝はこのピーラーに決定!」に進んでください。
※価格は編集部調べ
食洗機での使用:✕
重さ:30g
さびの心配がないお手入れ簡単なセラミック刃。芽取り部分が2箇所あるのが地味に便利との声も。
「唯一セラミック製の京セラは、けがの心配がなく安全に使えそう。切れ味は、ステンレス刃のほうが良いかも」(Asariさん)
「軽くて使いやすいし、持ちやすい。ただ、まわって来た時にはすでにセラミック刃が欠けていて…。刃ににんじんなどの色残りもありました」(irielifeさん)
食洗機での使用:✕
重さ:124g
オールステンレスタイプで大きくて使いやすく、切れ味もするどいプロ用ピーラー。何でもスイスイ切れて気持ちよかったとの声、多数。
「さすがプロ用の切れ味!一番軽い力でむけました。大きいからキャベツの千切りもあっというま。楽しくて、気づいたらキャベツ半玉を千切りしていました。(笑)」(Daisyさん)
「切れ味はいいけれど重いのが難点。大きいので収納場所が必要」(くりくりくりさん)
食洗機での使用:○
重さ:57g
刃が斜め10度の角度がついていることで、スムーズに均一に切ることができると評判。何でもよく切れるのですが、なぜかキャベツの千切りだけはうまくできないとの声も。
「サイズの割に刃の幅があるから、にんじんもきゅうりも広く大きく皮が取れて良い感じでした。皮離れも良く洗いやすい。波々した形のグリップも握りやすかったです」(taeさん)
「よく切れますが、左ききの私としては斜めの刃が若干使いづらかった」(irielifeさん)
食洗機での使用:○
重さ:41g
野菜の表面にそって刃がフィットするので、きれいにむくことができます。
「グリップ部分が波々としていて手に馴染んで良い。芽取り部分も深く刺すことができるので好き。どの野菜も比較的スムーズに綺麗に切れるのが良いと思う。」(taeさん)
「皮がちょっと厚めにむける。ただこれは個人の好みによるかも」(くりくりくり)
食洗機での使用:○
重さ:23g
緑色がひときわ目立つ「千切りキャベツピーラー」。
「キャベツだけかと思いきや、しなりが良いのでどんな野菜への対応力もアリ。ギザギザ残るのが気になるけれど」(くりくりくりさん)
「じゃがいもでギザギザチップスを作ったら子どもが感激してくれました(笑)」(Daisyさん)。
「キャベツの千切りで、『外側の葉が切れずに残ってしまう問題』もなく、さすが!ただ、出来上がりがふわふわかどうかは微妙」(Asariさん)
“キャベツの千切りを極めた”「キャベツピーラーCBP-03G」はポテトチップス作りも楽しい!
食洗機での使用:○
重さ:15g
安定した切れ味に評価が高いパール金属製。薬味おろし付きで便利。このお値段で多機能なのは嬉しいところです。
「作りはそれなりだが、お値段以上」(Asariさん)
「ピーラーとしてはすごく切れ味がよいというわけではない。芽とり部分がプラスチックなので刃に鋭さがなく取りにくく、片方しかついてないので左ききの私には使いづらかった。でも、手の小さい私にとっては手におさまる大きさと丸みはちょうど良かった」(irielifeさん)
食洗機での使用:○
重さ:46g
薄くむけて、切れ味に定評のある貝印のピーラー。シンプルなデザインでお値ごろなのも嬉しいポイントです。
「ぬめっとした長芋も薄く長くむけて感動。オールステンレスだから洗いやすいのもいいですね」(irielifeさん)
「切れ味がよく、軽く感じました。握り具合がすこし大きいかも」(Daisyさん)
「持ちやすくスッーとよく切れる。重量は重めですが、軽く切れる感じがある。人差し指を置く場所があるので切りやすいのもいい」(taeさん)
食洗機での使用:✕(耐熱温度70度)
重さ:12g
本体は軽いけれど、切る時に少し力が必要との声が。皮も厚めにむけるので、どちらかというと、皮をしっかりむきたい人におすすめです。
「安全性がある。芽取りは右利き、左利きと2箇所あるが、他に比べ少し力がいるかも」(taeさん)
「刃が回転するのが売りでもありますが、時々、刃がひっくり返っていて、むくことができず、その都度刃の向きをなおす必要がありました」(irielifeさん)
食洗機での使用:○
重さ:41g
シンプルでスリム、スタイリッシュなデザインです。切れ味も良いと高評価でした。黒ではないステンレスタイプもあります。
「切れ味がとても軽かった」(Daisyさん)
「人差し指を置く場所があって、安定感があった。スリムな形もいい。芽取りもしやすい、真っすぐなものを薄くむくのには向いている」(くりくりくりさん)
食洗機での使用:△(耐熱温度80度なので低温設定なら可能)
重さ:39g
丸みを帯びたグリップが持ちやすく、曲面に使いやすかったとの評判だったミニタイプのピーラー。
「ずっしりしっかり切れるのが私の中ではポイントが高かったです!」(Daisyさん)
「全体的にむきやすくて良かったけど、食洗器にかけられないのは残念。ラバーのような質感グリップはもちやすくて良いけれど、使っているネトネトしてきそう」(irielifeさん)
食洗機での使用:△(耐熱温度80度なので低温設定なら可能)
重さ:11g
100年以上も歴史ある、ロングセラーのドイツritter社製ピーラー。軽量で使いやすく、小回りがきいて細かくむくことができるので便利。かわいいお値段とシンプルさが人気です。
「持ち手がプラスチックなので他と比べるとちょっと頼りない気がする。芽とりが右だけなのがちょっと残念」(irielifeさん)
「軽くてよく切れるけれど、刃にさびができた。また、本体と刃の境目の着色も気になる。劣化が早そう」(Daisyさん)
食洗機での使用 ○
重さ:50g
刃物で有名な街、新潟燕三条市発「下村工業(下村企画)」製。カーブのついた刃が野菜のまるみにフィットしてむきやすい。
「じゃがいものカーブを気にせずむけて、芽も深く刺さって取りやすいです」(taeさん)
「幅が広めでむきやすい。むいている感触がよく、ステンレスなので丈夫な使い心地もよい」(irielifeさん)
食洗機での使用:○
重さ:31g
オレンジの皮むきやじゃがいもの目とりも簡単にできるとのキャッチコピーがあった商品。下村製品は切れ味に定評がある中で、比較的低評価でした。
「刃の可動が固くて、スムーズに切れない。切れ方にむらがある」(Daisyさん)
「下村製はどれも皮が透けるくらい薄くむけてビックリ!一方で、この商品だけ皮が詰まりやすくて残念だった。また、芽とり部分が壊れそうで不安」(Asariさん)
食洗機での使用:○
重さ:47g
スムーズに何でもよくむける!と高評価。持ちやすく、使い勝手も考えられています。
「グリップは人差し指を置く場所があり、丸みもあり持ちやすい。スッーと軽い力でむくことができました。芽取り部分は取れやすくて良い」(taeさん)
「次から次へとピーラーが進み、向きやすい!切れ味も良い」(くりくりくりさん)
「丸みを帯びた柄がもちやすく、大量に野菜をむく場合には最適。ステンレス製で安定感もあり、汚れもつきにくい。刃もするどく切れ味も文句なし」(irielifeさん)
食洗機での使用:△(使用はできるけれど、小さいので置き場所に悩む)
重さ:17g
スイスのビクトリノックス(Victorinox)社のピーラー。料理家に愛用者が多いアイテムです。珍しい形状から、注目と期待が集まりました。グリップのかわり指ではさむスタイルは動きの自由度が高く、快適なむき心地を生み出すよう。ただ「芽取りがない」のは残念!
「自分では選ばないような形だったけど、思っていた以上にむきやすい。刃もするどくて力もかからないし」(irielifeさん)
「凹凸があるじゃがいもにも強く、毛羽があるキウイにも安定した切れ味」(Asariさん)
洗機での使用:✕(耐熱温度70度)
重さ:42g
インスタなどで料理写真に添えたい!とラブコールがあったのがこちら。
「見た目がスタイリッシュでシンプル。デザイン性がよくて好み(irielifeさん)
「調理中に立てられるのは衛生的でよい」(くりくりくりさん)
「刃の入りに少し力がいるけれど、それ以外は問題なく使える」(Daisyさん)
食洗機での使用:○(ただし、グリップの細い隙間に物が詰まることも)
重さ:69g
「唯一トマトの皮がきれいにむけました。グリップも太くて持ちやすく安定感もバッチリ。ただスリット部分が詰まりを起こしそうなで気になります」(taeさん)
「歯の部分が大きいので、小さいものをむくときにちょっとこわい」(irielifeさん)
「柄が太くて、切り口が見えない。刃の運びがいまいち」(くりくりくりさん)
食洗機での使用:○
重さ:56g
とにかく薄く切れると評判でした。
「縦型は、どの商品も薄くむけるので感動!特にこのピーラーで作ったゴボウのささがきは芸術的な薄さで、主人が鰹節と見間違えるほど(笑)。難点は、皮が詰まりやすいことかな」(Asariさん)
食洗機での使用:△(耐熱温度80度なので低温設定なら可能)
重さ:26g
「歯が回転する『たてよこピーラー』もお手入れに難が。皮むきや千切りは少ない力でスムーズにできるし、タテに回すと包丁みたいに切れるのがイイんですが、刃の裏側が洗いにくく、挟まりやすい。食洗器NGなのも惜しい!」(Daisyさん)
「刃の性能が良く、ザクザク切れる。ただ回転部分が固くて回しづらく、刃の部分を手で回す怖さもある」(Asariさん)
食洗機での使用:○
重さ:34g
「全体的に薄くむけすぎる。先が尖っているので危ないし、扱いにくい」(irielifeさん)
「まさにペンサイズ。コンパクトなので収納スペースは極小ですむ。でも刃の使い方がいまいち理解できなかった」(くりくりくりさん)
食洗機での使用:○
重さ:32g
錆びにくいセラミック刃で見た目がスマートなピーラー。
「人差し指を置く場所があるのでグリップ感は良い」(taeさん)
「きゅうりなど柔らかい野菜は普通に使えるけれど、にんじんやじゃがいもになったらとっても力がかかって刃が折れそうだった」(くりくりくりさん)
食洗機での使用:△(耐熱温度80度なので低温設定なら可能)
重さ:16g
特殊刃付け加工を施して切れ味抜群というキャッチコピー通り、比較的軽い力でスッとむける。
「比較的、軽い力でむきやすい。グリップに丸みがあって持ちやすい(taeさん)
「どの野菜も力がいらずズムーズに切れた」(Daisyさん)
食洗機での使用:✕(耐熱温度60度)
重さ:22g
立てて置いておくことのできるピーラー。自立するので作業途中は衛生的に使えます。猫の模様がかわいい。
「持ちての幅が太くて大きくて動かしにくい」(taeさん)
「切れ味は普通。じゃがいもなどカーブがあるものは空まわりしてむきにくい」(Daisyさん)
食洗機での使用:○
重さ:12g
グリップが手になじみやすく、切れ味の評価もよいピーラー。
「刃が短いけれど、切れ味はそこそこ良い」(くりくりくりさん)
「刃が鋭い方だと思う。が、刃が短いのでキャベツの千切りには向かない」(irielifeさん)
食洗機での使用:✕(食洗機使用不可の表示あり)
重さ:28g
むいた皮がカバーにおさまる仕組みなので、皮が散らからずお掃除がラク。
「目詰まりしやすい。カバーで刃の入りが見えづらくてむきにくい(Daisyさん)
「皮が散らないのは便利だけど、その分パーツが多くて洗いにくくて扱いにくい(irielifeさん)
写真はそれぞれのピーラーの特徴や使用感を克明に書き留めたくりくりくりさんのメモ。圧巻です!実際に使ってみると、商品ごとに特徴や切れ味の違いがあることを実感したそうです。
5週間にわたってピーラー25種のお試しが終了した後は、いよいよ「ピーラーサミット」でベストを決定!
核心に迫る前に、ピーラーについての気づきなど、あれこれ語っていただきました。
最終会議もリモートで行いました。
編集部:さて、5週間という長期間、じっくりピーラーと向き合っていただいたわけですが、試してみてどうでした?
tae:こんなにたくさんのピーラーを使ったのは初めてで、面白かったです!
Daisy:同じように見えても、素材、歯の形、カーブの仕方、可動域、持ち手の形とか細かい違いが多くてびっくりしました。
くりくりくり:ピーラーによって、むける皮の幅や厚さ、にぎり心地が全く違っていて、びっくりしました。800円以上するものはメーカーのこだわりがとても感じられました。
編集部:ピーラーは、お値段と機能が比例する感じですか?
一同:(ウンウンとうなづく)
Asari:ピーラーは切れ味が良ければいいと思っていましたが、使ってみると必ずしもそうではない。刃と本体の隙間が狭いと、すぐ皮が詰まって使いづらかったです。
irielife:私は左ききなので、斜めになっている刃はちょっと使いづらかったかな。あと、オールステンレスのものは食洗機で問題なく洗えるので衛生的でいいですね。
写真左はNo.14下村工業「プログレード スピードピーラー」、右はNo.3の貝印「SELECT100 T型ピーラー DH3000」
編集部:では早速、本題に入ります。みなさんから事前に届いたメモを見ると、エントリーNo.3の貝印「SELECT100 T型ピーラー DH3000」とエントリーNo.14下村工業の「プログレード スピードピーラー」の評価が高いようでした。
tae:どちらもステンレス製で切れ味よく、扱いやすく、お値段そこそこでバランスの良いピーラーだったと思います。あとは「自分の手」「調理のクセ」にあうかどうかが問題ですよね。私は皮を広く大きくむきたいから、歯が大きい貝印の「SELECT100 T型ピーラー DH3000」がよかったな。波々とした形状のグリップも手にフィットして持ちやすかったです。
Asari:私は野菜の丸みを帯びた面に沿いやすいカーブ歯の下村工業の「プログレード スピードピーラー」派。グリップも、よりギュッと握れる気がしました。
irielife:私は上部が膨れたグリップが自分の手に合ったので、同じ貝印でも「SELECT100 T型ピーラー DH3000」よりもエントリーNo.7「ステンレスピーラー DH7163」のほうが使いやすかったです!
くりくりくり:「自分の手にあう」形を見極めるのは、切れ味くらい大事かもですね。
写真左No.15ヴィクトリノックス「ベジタブルピーラー」、右はNo.2一興の「スピードピーラー
編集部:「切れ味」にフォーカスすると、エントリーNo.2一興の「スピードピーラー」、エントリーNo.15ヴィクトリノックス「ベジタブルピーラー」の評価が高いようですが、どんな風に切れ味がよかったのですか?
tae:一興の「スピードピーラー」はさすがプロ仕様!軽い力でスーッと摩擦を感じることなく切れました。ただ、幅があるので小さいものを切るには小回りが効かなくて、ちょっと怖かった。あと、ヴィクトリノックスの「ベジタブルピーラー」は、私にとっては衝撃的な出会い!(笑) 絶対欲しいと思える切れ味と使いやすさ!買いです!
irielife:そうそう!!ヴィクトリノックスは横でも縦向きでも引きやすいから、断トツで使いやすかった。私もあとで買います!(笑)
Daisy:でも裏側にはさまった切れ端がちょっと取れにくくありませんでした?
くりくりくり:パッケージに日本語がなくて、説明が読めないのも困りもの…。笑
編集部:小さすぎるのもちょっと…。実は以前、料理の先生の推薦を受けて、ヴィクトリノックス「ベジタブルピーラーを買ったことがあるんですが、排水溝に落ちたのか1週間でなくしてしまって。まな板の上に素材を置いて細長くスライスできるのは便利だったんですけどね。
一同:(笑)
編集部:とはいえピーラーの命「切れ味」が格別なふたつには、何か特別賞を授与したいですね!
編集部:タテ形についてはどうでしょう。ちょっと使い慣れない形状ですが、実際に使った感覚は?全体的にT型よりも薄く切れるみたいですね。
Asari:使い慣れているのはT型だから、用途が違う控えとして置いておきたい感じかな。薄くむきたい時とか、包丁みたいに持って使いたい時とか。じゃがいもなどは安全な包丁を使っている感覚でむけますね。
irielife:エントリーNo.16マーナの「立つタテ型ピーラー」は、見た目がスッキリでインスタに映り込んでもじゃましない、むしろ映えるのがよかったです。あと、私は左ききなので、縦型は両刃なので左右係なく使えるのはポイント高かったです。
編集部:100均はどうでした?「安いのにすごい!」発見を期待して試していただきましたが。
tae:「確かに切れ&むけはするけれど……使い比べると100均は全体的に残念な感じ」
irielife:「最初に試したのが100均グループだったので、その後に届いたピーラーがどれもすごく切れる!と感じてしまいました」(笑)
編集部:「そんななかでもセリアのエントリーNo.22『良く切れるピーラー』とエントリーNo.24ダイソーの『マジカルピーラー』は比較的切れ味がよいとの意見で一致していますね。
Asari:「パッケージに”刃が良い”と書かれているピーラーはこの2つだけ。他の商品は特に切れることを売り文句にしてなくて、本当にその通りでした(苦笑)」
くりくりくり:「100均は欲張ってはいけない。機能が増えれば刃の性能も落ちる!(笑)」
一同:(爆笑)
編集部:格言のようですね。では、100均のダイソーvsセリア対決については?
くりくりくり:切れ味は同じくらいだけど、芽取り部の差でセリアの『良く切れるピーラー』の勝ち!かな。鋭利でよく刺さります。
「芽取り部に若干丸みがあるマジカルピーラー(左)はあまり刺さらないし、中に詰まってしまう。よく切れるピーラー(左)は薄くて鋭利なので取りやすい」(Daisyさん)
芽取りについて、アイテムによる差をtaeさんが熱く語ってくれました。
「芽取りは大きく分けてスコップ型とU字型がありますが、芽を取りやすいのは断然スコップ型。グサッと刺さってポイっと取れます!また、この芽取りが両サイドについていると、右利き、左利きに関係なく使えてユニバーサル!」
グサっと入って芽が取りやすいスコップ型芽取りがついたピーラー。写真左はステンレスピーラー DH-7163(貝印)/546円、写真右はRiver ステンレスピーラー 黒 CC-8507(パール金属)/680円。
ピーラー会議は予想以上の盛り上がりをみせました。
「あのピーラーでむいた皮の薄さが…!」「刃の可動域が…」「刃が斜めだと…」「分かるーー!!」などと、使ってみての体験話は尽きることがなく、改めてピーラーのポテンシャルに驚いた編集部です。
ピーラー談議を肴に朝まで飲めそう…な勢い。笑
当然のことながら、それぞれに熱い気持ちがあるだけに1位を決めるのも難航を極めました。
切れ味と同様に重要なグリップ感は使う人の手のサイズによって変わってきますし、微妙な使い勝手はどうしても個人の好みも関係してきます。
なんとか意見を束ね、「暮らしニスタ」としてのベストアイテムを選出することができました。
それでは発表です!
ピーラー選手権 総合1位は…
結局、甲乙つけることができず、ステンレス製のこの2つが同率1位となりました!
「暮らしの商品お試し隊」の皆さんからのコメントをいただきます。
優勝!エントリーNo.3
「手に馴染むデザインで、余計な力要らず。食材もつまりません。使い心地の良さに、大変満足しました」(Asariさん)
「創業100年を超える老舗のメーカーだけあって期待を裏切らない品質はさすがです!値段も安く機能性も高く文句なしの1位でした」(Irielifeさん)
「皮の厚み、幅、持ちやすさのバランスがピカイチ!刃は可動域が広く丸い物にもフィット、L字になっていて野菜を持つ手が危なくない設計。取っ手は滑らないように凹凸があり、丸みを帯びていて握った時に優しい。など細部まで気配りが感じられる。」(くりくりくりさん)
「滑りにくい持ち手、切れ味の良さが好きです!皮剥きが楽しくなるピーラーでした」(taeさん)
「貝印さんの製品はどれを比較しても甲乙つけがたいくらい切れ味も使い勝手もよくて、感動でした!」(Daisyさん)
優勝!エントリーNo.12
「スルスルむけて、ザクザク切れる。 コンパクトながらパワフルな切れ味に感動しました」(Asariさん)
「プロ」とつくだけあってプロ仕様な使い心地。刃物メーカーの自信と職人さんの拘りが伝わってきました」(irielifeさん)
「スピードピーラーと名前にもあるようにバネがあるの?と思うぐらい次から次へとむけます。皮の厚みは少し薄め。皮むきに適しているが、ピーラーサラダにするには薄いかな?という印象。皮むきの時短!にはピッタリかもしれません」(くりくりくりさん)
「カーブ刃の食材へのフィット感が好きです!軽い力で素早く剥けるのも良いですね」(taeさん)
「最初はお名前も知らなかったのですが…他の製品を調べると、コレ知ってる!コレ持ってる!の連続でした。個性的な商品も多くて、これからも楽しみです!」(Daisyさん)
そして、優勝こそ逃したものの、落選の扱いにするには惜しすぎる!おすすめのピーラーもあわせてご紹介します!
エントリーNo.2
「業務用」の文字もまぶしい替え刃式ステンレスピーラー。
その大きさゆえ、小さいものを切る場合や収納場所などに懸念が残り、優勝を逃しましたが、「刃の幅が広く、軽い力で気持ちいいほど切れる!」とその切れ味ではダントツの高評価でした。
エントリーNo.15
「何かしらの賞をあげたい」と熱心なファンがついたのがこちら!
つまんでスーッと引くだけ。エアリーにむけて感動です。手首で角度を自由に変えられるのも良い。独特すぎる形には意見が分かれたものの、切れ味は全員が高評価!ただ、なくさないようにご注意を(笑)
Amazonで見るエントリーNo.16
シンプルなたて型ピーラー。包丁感覚で使うことができます。ペンタイプなので収納場所を取らないのもよし。切れ味は「普通」評価が多かったものの、キッチンフォトに映り込んでも邪魔しない見た目に高評価が!
Amazonで見るエントリーNo.22
その名の通り、(100均にしては)切れ味よし!切れ味へのこだわりがパッケージにびっしり書かれています!無くしても惜しくない価格とういうことで、キャンプ用などにも〇。
「皮さえちゃんとむければ一緒だと思ってたけど、違った!」(くりくりくりさん)のコメントどおり、ピーラーは切れ味以外にもチェックポイントがたくさん! 結果「総合的にむきやすい」の評価を集めたシンプルピーラーが支持されました。
基本の1本が決まったら、「大量むき」「模様あり」など、食材や用途に応じた2本目、3本目を用意して、使い分けるとより楽しく調理が進みそうです!
ぜひ、購入の参考にしてください。
取材・文/和田玲子、暮らしニスタ編集部