長い梅雨がようやく明け、いよいよ本格的な夏が到来!
今年は、いつもの“暑さ・熱中症対策”に加え、“新型コロナウイルス対策”もしっかりと講じなければならない、特別な夏です。
新型コロナウイルスの予防には
・不要不急の外出自粛や3密(密閉、密集、密接)を避ける
・手洗い・うがいの徹底
・飛沫予防(マスク装着、換気により飛沫の長期残留を抑制する)
等が挙げられます。
(詳しくは厚生労働省ホームページ「新型コロナウイルス感染予防のために」をご覧ください)
コロナ対策に欠かせないマスクは体内に熱がこもりやすく、熱中症のリスクを上げると言われており、住居内で熱中症になる例もすでに多く報告されています。
また、夏のあいだは「暑い外気を部屋に入れたくない」とずっと窓を閉め切っている人も多いですよね。でも感染対策には換気は重要!
そう、コロナ対策と熱中症の対策は、実は諸刃の剣なのです。
そこで、今回は“空気のプロ”ダイキン工業さんに、コロナと熱中症の両方から家族を守るためにおさえておきたい“換気テクニック”と“エアコンの賢い使い方”をうかがいました。
これから夏休みに入り、子どもがお家にいるようになります。
今、正しく知ってきちんと対策すれば、この夏をきっと快適に、健やかにすごせるはず!
上に挙げたとおり、新型コロナウイルス予防において「換気」はとても重要!でも実はウイルスや感染症の対策だけでなく、健やかな暮らしに必要不可欠なものなのです。きちんと換気をすれば、室内の二酸化炭素が薄まって集中力低下を防いでくれますし、シックハウス症候群の予防等にもなります。
換気は家族の心身を健やかに保つのに欠かせない、大切な作業なんですね。
例年、夏のあいだは「おうちの空調はエアコンに全部お任せ!」という方も多いのでは?
特に暑い日は、1日窓を閉めっぱなしなんてことも…。
でも、ほとんどのエアコンや空気清浄機は、換気はできないってご存知でしたか?
そうなると、快適な部屋作りとしても、コロナ対策的にもNGです。そこで改めて、正しい換気のやり方をご紹介します。
2003年以降に建てられた住居には、建築基準法により換気口や24時間換気システムが必ず搭載されています。つい電気代や室温を気にして、スイッチを切っていませんか?
せっかくの換気システム、いま使わない手はありません!
お風呂パネルなどについていることが多いので、この機会に確認してみて。
24時間換気システムだけでOKというわけではありません。定期的な「窓開け換気」で、室内の空気を入れ替えましょう。ポイントは次の3つ!
① 対角線上にある2か所の窓を開けて、空気の通り道を作る。風の入り口は小さく・出口は大きく開けると、勢いよく効率的に空気が流れます。
② 回数を多く、こまめにするのがベター。“1時間ごとに10分換気を1回”よりも、“30分に5分換気を2回”の方が効果的。
③ 窓が1つしかない・家の風通しが悪い時などは、扇風機やサーキュレーターを窓の外に向け、空気を室外に出すイメージでまわして。またキッチンの換気扇・レンジフードは家の中の排気で一番強い設備!<強>運転にすると、換気をサポートしてくれますよ。
こまめな換気をすると、外気で家の中が暑くなってしまいそう…。そうなると熱中症も心配ですよね。そこで、換気中もおうちの中を快適に保つための最新エアコン活用術をご紹介します。また、節電テクについても忘れずチェック!
ご存知の方も多いですが、夏のエアコンは「つけっぱなし」が新常識です。熱中症リスクを下げるためにも、換気中も室内をなるべく冷やし続けましょう。マスクをしなければいけない時は、温度をすこし低めに設定するのもおススメ。エアコンはスイッチをつけた直後の電力消費がもっとも多いため、節電面でもつけっぱなしがベターです。
換気の際に開ける窓は、可能ならばエアコンから離れた窓を選ぶと◎!エアコン室内機近くに熱い空気が入ってくると、「部屋を冷やさねば」とフル稼働し、余計に電気代がかかってしまうこともあるのだとか。
外気との熱交換をしている室外機。この周辺に物を置いたり整理されていないと、うまく熱を逃がせないため効率が悪くなるそう。消費電力が高まり、電気代もUPします。見た目がオシャレなウッド調などの囲いなども、この時季はあまりおススメできません。
2週間に1回、フィルターを掃除機でサッと吸うだけの簡単なお手入れを。もし1年掃除をしなかったら、25%ぶんの電気がムダに…。また、自動お掃除機能がついているエアコンは、余程ホコリっぽい家やキッチン近くにない限り、掃除は不要、エアコンにお任せしておけばOKです♪
冷房機能は「部屋の温度センサーで見ながら運転」しており、除湿機能は「湿度センサーで見ながら運転」しています。室温が低く湿度が高い場合は、いくら冷房をフル稼働させても涼しさを感じにくいのだそう。その反対も然りで、湿度が低い日に除湿をかけても涼しくはなりません。温湿度計などをチェックしながら運転を切り替えると、電気代も変わってきますよ。
コロナと熱中症の両方を予防するための、最新の換気・空気調節についてお知らせしましたが、いかがでしたか?上記のポイントを踏まえて、過酷な今年の夏を乗り切りましょう。
もっと詳しい情報が知りたい方は、以下のサイトが役立ちますよ!
ダイキン「上手な換気の方法(住宅編)」
ダイキン「おしえて空気ナビ」
文・まとめ/小林みほ