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Vol.4 ゴミ分別も小さな単位ごとに個別なシステムを作っていけばいいんじゃないか

  • 2008年8月28日

みなさん、こんにちは。全国ツアーを終えたばかりのゴスペラーズの北山陽一です。

今回もゴミ分別の話というわけで、ツアー先の分別事情にも注目していました。ゴミ分別の問題として、分別の種類やシステムが地域によって違うから余計に面倒臭いということを指摘する人がいますが、僕はむしろ地域ごとに違っていて当然、という立場なんです。地域によって出てくるゴミの種類はけっこう違うし、そうしたゴミの実状に合わせた処理体制でなければ意味がないと思うからです。で、そういう地域特性に沿った体制作りを進めていくと、住民一人ひとりが、自分が求めている生活サイクルに合ったゴミ収集体制の街を選ぶようになってくると思うんです。これはエネルギーを供給するシステムについても同じ話で、たとえば“ちょっと郊外になるけど、風力発電の設備があるから電気代が安い”と。だから、通勤時間が10分長くなる代わりに毎月の電気代が30%少なくて済むから、この街に住もう、みたいな。そういうふうに、ゴミの分別でもCO2削減でも、一人ひとりが自分から選んでやるんだっていうことがはっきりわかるような形が整えられていくといいなと思いますね。

そもそも、1億3000万人がひとつの価値観で幸せになるのは絶対に不可能ですよね。でも、その分母を小さくしていけばいくほど、一人ひとりのニーズに近いものが実現できる可能性は高くなるはずなんです。で、現代人は、「みんな同じ」ってことのメリットを錯覚してるところもあると思うんです。むしろ、いまの技術を使って地域とか町内単位で個別な形を作っていけば、よりきめ細やかなサービスを享受できるんじゃないのかなあっていう。もちろん、提供する側は面倒が増える部分もあるでしょうが、でも大量生産・大量消費の時代が終わろうとしているなか、ドーンと大きいプラントを作ってドーンとやれば効率がいいという話じゃないでしょ。それに、きめ細やかなサービスを提供することは自治体にもプラス面があると思うんです。だって、自分たちのためになるという実感が高まればみんなやるだろうから、そうなるとサービス提供のための経費は減っていくはずですから。

ところで、僕と同じように、“なんでやらないといけないのかなあ?”と思いながら分別をやってるから、嫌々だったり、たまにやらなかったり、みたいな人もいると思うんですが、そういう人はそのままでいいんじゃないかと僕は思ってるんです。というのは、僕が言っているようなことを考えている人は必ずいて、この状況を改善していく方向に世の中は変わっていくと思うから。それまでは受け身でもいいと思うし、“いや、受け身でいるのは嫌だ”という人は“なぜなんだろう?”ということを一生懸命考えて、どうすれば良くなるんだろう?ということを妄想する、と。そして、誰かに話す。引かれることがあるかもしれないけど、どう思う?って感想を求めてみる。ブログなどにアップするのもいいだろうし、いっそのこと行政にはたらきかけるのもいいんじゃないでしょうか。

ぼんやりしてる人は、ぼんやりしてるままでいいんです。でも、そういう人って、そう言われるとだいたい「でもっ…」って言うんですよね(笑)。だったら、何かやろうよっていう話なんですけど。

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