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Vol.114 今年は、スタートから見学レポートです。

  • 2013年1月24日

  みなさん、あけましておめでとうございます。と言っても、年が明けてからだいぶ時間が経ってしまいましたが、今年もよろしくお願いします。ゴスペラーズの北山陽一です。

 2013年最初の更新は、アクティブな2013年を暗示しているかのように(?)、エコ施設の見学レポートからスタートです。どこに行ってきたかというと、埼玉県越谷市にあるイオングループのショッピングモール「イオンレイクタウン」です。「イオンレイクタウン」は、実際に訪れてみないとその規模感を実感することはなかなか難しいのですが、JR武蔵野線には「越谷レイクタウン」という駅も存在するという、ショッピングセンターを超えた超ショッピングセンター、まさにひとつの“タウン=街”という感じです。とりあえず、僕が漠然と予想していた規模をはるかに超えた広さでした。

 もちろん、単に広いから、この施設を見学先に選んだわけではありません。「イオンレイクタウン」は、国際ショッピングセンター協会が主催する「ショッピンセンターアワード」でサステナブルデザイン部門の最高賞と位置づけられている”Best of the Best”を、2011年に受賞しました。つまり、世界が認めた、世界で最もエコ・フレンドリーなショッピングセンターというわけです。実際、その施設を見て回ると、ハイブリッド・ガスエコシステムや電気自動車用の急速充電システム、さらにはオリンピックプール4面分のソーラーパネルなど、「国内初」や「国内最大規模」といった形容詞が付く最先端エコ・インフラが充実。その一方で、ショッピングセンターのお客さんや地域住民を集めて毎週末にエコ・イベントを行っていたり、そうしたエコ活動/エコ体験の成果を「グリーンスコア」というポイントの形で貯めていけるようになっていたり、と非常に無理のない形で様々な環境コミュニケーションを進めています。そうしたエコの取り組みの“最先端”に触れてみようと思ったわけです。

 ところが、実際に「イオンレイクタウン」を訪れて感じたことのひとつは、そうした事前情報からイメージしていたのとはまったく逆の、と言ってもいいような印象で、それはただ店を見てまわる分には普通のショッピングモールとまったく変わらないんです。“エコをやってます!”という感じの、過剰な打ち出しがない。実際には先にも書いたようなすごい取り組みをずっとやっていながら、他と変わらない雰囲気を感じさせるのは本当に凄いなと思うし、同時にそれは、企業としてエコの取り組みと商業活動とのベストミックスを考える努力というか、ショッピングセンターとしてできることを積み重ねていくという姿勢のひとつの表れだと思います。企業がエコに取り組む場合には、本業との折り合いがつねに大きな壁になるわけですが、「イオンレイクタウン」では“お客さんにとっても、従業員にとっても心地良いショッピングセンターを”というコンセプトのもとで、これだけのことができるということを示し続けているというのは本当に素晴らしいと思いました。

 その上で、僕がいちばん印象的だったのは、街と言っていいほどの大規模な施設の、そのスケールメリットを生かしてやっている部分と、その大きさのなかにあっても個人の思いに根ざしたところでいろいろと模索している部分が共存していることです。大きな企業の、大規模な取り組みなのに、そこにちゃんと人が見えるなっていう感じなんです。そして、この「レイクタウン」という大きな“箱”を用意することを通して、お客さんも企業の側もいっしょになってエコについて考え、やれることを思いついたら、どんどんやっていきましょうっていう感じなんじゃないかなっていう。だから、ここで行われていることがエコの正解というわけではなく、その正解を求めていろいろ試行錯誤が積み重ねられているという、その現場感を実感できたことが個人的にはとても有意義でした。
「レイクタウン」のエコ施設や取り組みについてはオフィシャル・サイトに詳しく紹介されていますが、関東地方に住んでいる方には機会をみつけて現場を訪れてみることをおススメします。ただし、とんでもなく広いので(笑)、そこは覚悟して出かけてください。


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