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Vol.102 東京ガスのコージェネシステム「エネファーム」見学取材 その1

  • 2012年7月26日

  みなさん、こんにちは。ゴスペラーズの北山陽一です。

 前回予告した通り、久しぶりに見学取材に行ってきました。今回の見学先は東京ガスの横浜ショールームです。見学先として東京ガスを選んだのは理由があって、それは東京ガスが提供している家庭用燃料コージェネレーションシステム「エネファーム」について詳しく知りたかったからです。

 この連載では、日常生活で当たり前のように受け入れている“環境”について、その成り立ちや課題、未来の可能性といったことをもう少し意識的に考えてもいいんじゃないかということを再三書いてきましたが、こと電力供給ということに関しては、いわゆる“節電の夏”のなかで、誰もが考えざるを得ない状況になっています。そのなかで、大変なご苦労をされている方も少なくないと思いますが、それでもその厳しい状況が“環境”についてより踏み込んだ意識を持つきっかけになることを僕は期待しています。

発電  そして、僕自身が音楽制作のために一般の人よりもかなり多くの電力を使う人間ですし、大手電力会社の独占状態にある現在の電力供給体制に大きな疑問を感じてもいるので、従来とは違う形で電力を手に入れる方法をいろいろ模索しています。例えば、一般的な電力会社とは別に電力の小売りを行っている「特定規模電気事業者」(PPS)という存在が昨年の関東地方の計画停電の際には話題になりましたが、ここから電力を買うことができるのかどうか調べてみました。でも、PPSは50kw以上の高圧需要者が対象で、つまりは僕個人のような一般家庭が契約することはできません。これはいよいよ風力発電か水力発電の小型施設を自前で作るしかないのかなと思っていたところで、みつけたのがこの「エネファーム」というシステムです。

 八代亜紀さんと三浦春馬さんの楽しいTVCMをご覧になった方もいらっしゃると思いますが、「エネファーム」の詳細については、特設サイトをぜひ見てみてください。とりあえずは「給湯システムを利用して自分の家で発電してしまおうという設備」みたいな感じと言えばいいでしょうか。これはいい!と思いました。だって、ガスはもちろんすでに我が家で使っているし、お湯だって使うから、それで発電できれば、電気的には“独立”できるじゃないか、というわけです。

 ただ、大きな問題がひとつあって、それは簡単に飛びつけるような値段ではないのです。特設サイトの「製品価格」のところにもある通り、本体とリモコンのセット価格で276万1500円(税込み)。導入するとなれば国の補助金制度を利用できますが、それにしても「ちょっと試してみるか」というわけにはいかない金額ですよね。それに、サイトを見たりするだけでは、僕が理想として考える電力供給についての“独立”を達成できるような使い方ができるかどうか判断しかねるところもあります。

 というわけで、新しい電力供給の仕組みの可能性を探ると同時に、個人的なリフォームの可能性も検討すべく(笑)、見学に行ってきました。次回は、そのレポートと感想を紹介します。どうぞ、お楽しみに。


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