ユッカといえば丈夫で育てやすいことから観葉植物として人気が高く、家で育てている人も多いのではないかと思います。
そんなユッカの種類や花言葉、また意外な活用方法までご紹介していきます。
ユッカは北アメリカ大陸から中央アメリカにおよそ50種が自生している、樹木または多年草のことです。
家庭用の観葉植物としては「ユッカ・エレファンティペス」という品種が多く流通しています。
エレファンティペスとは「象の足のような」という意味を持ちます。
株元から幹が数本に分かれており、まるで象の足のような太い姿をしているためです。
ただ、市販の鉢植えだと何年経ってもあまり膨らんでこないことが多いようです。
別名「青年の木」
観葉植物として一般的に知られているユッカ・エレファンティペスには「青年の木」という別名があります。
これはエレファンティペスの葉の先が鋭く、勢い良く上に伸びていることと、その太い幹の姿からそう呼ばれています。
新芽を次々とふかせることからも青年をイメージさせるようです。
また他のユッカは葉の先端が固く鋭いですが、エレファンティペスは形は尖っているもののそれほど固くありません。
このことから「スピンレス・ユッカ」とも呼ばれています。
そしてこの別名のとおり青年の姿を連想させることから、「勇壮」「偉大」という花言葉が生まれました。
また白く美しい花が空に向かって伸びるように咲く様子から「颯爽」という花言葉も持っています。
またユッカにはいろいろな風水効果もあります。
ユッカの葉は空に力強く伸びていくので「成長」や「発展」を表し、さらに仕事運、金運がアップするとされています。
ユッカの鋭く尖った葉は魔除けにもなるので、玄関などに置くと悪い気が家の中に入るのを防いでくれるそうです。
観葉植物として知られているユッカですが、実は食用や民間薬としても利用されています。
現地では花びらや種子、根などを数百年も前から「霊薬」として利用してきたといいます。
リュウマチや関節炎などの民間薬として活用されているようです。
またユッカの幹を原料に抽出された有効成分「サポニン」には実際に大豆に含まれるサポニンと同様、血行をよくするはたらきがあります。
このためリュウマチや関節炎だけでなく、動脈硬化や高脂血症などの予防にも効果があると期待されています。
観葉植物として身近に親しんできたユッカですが、その木の持つ意味合いや薬としての効果などからも私達の生活に深く関わっている植物の一つです。
ユッカの意外な側面を知ることで、よりユッカに対する愛情も深まるのではないでしょうか。
※トップ画像はPhoto by seika73さん@GreenSnap