日本の多くの家庭では、お風呂場というのは日当たりが悪く、こもりがちで湿度の高い空間になりがちです。
観葉植物の育成環境としてはかなり特殊なものになります。
そこで、注意したい点や環境に合わせた観葉植物を紹介していきます。
窓がある浴室では外の光が入り、換気もしやすいため比較的条件が楽になります。
アスパラガス・スプレンゲリーやアジアンタムは多湿に強く、明るい場所を好むためぴったりです。
ちょっと変わったところでは、コウモリランがあります。シダの仲間で高温多湿を好む、樹木や岩盤に根を張って育つ着生植物です。
そのため吊るしたり板に貼り付けたりして育てることができるので、浴室でも配置のアレンジが利くことでしょう。
トナカイの角や名前の通りコウモリにたとえられる姿も、インテリアとして面白いかもしれません。
日光が全く入らない浴室となると、必然的に耐陰性の高い観葉植物を選ぶことになります。
耐陰性といえばアグラオネマ、と言われるほどで、ここでも当然候補にあがります。
寒さと直射日光に弱いのですが、浴室なら冬場の温度以外で気をつけることも少ないでしょう。
セネギネラはそのクッションのようなふわふわした柔らかい葉が特徴で、その繊細なイメージに反してなかなか丈夫で、暗い場所にも耐えます。
ですが長い期間暗い場所に置いていると葉の色が悪くなります。
セネギネラに限らず、日陰に強い観葉植物でもそのままでは長持ちしませんので、3日か4日おきぐらいにはカーテン越しの明るい日陰で日光浴をさせてあげる必要があります。
耐陰性が高くても、陽の光を一切浴びない環境では枯れないまでも美しさが損なわれる植物は多くあります。
耐陰性の低い植物ならなおのことで、定期的な日光浴は必須です。
また窓や扉を開けて換気を意識することで、湿気過多な空気を入れ替えます。
また高温多湿を好む浴槽向けの観葉植物は、多くが寒さに弱いので、冬場は部屋の温度管理に気をつけましょう。
風呂でも観葉植物を育てることはできます。
普通に育てるよりも幾分かハードルは高くなりますが、決してできないことではありません。
正しい知識を身につけ、お風呂場の癒し効果を更に高めてみましょう。
※トップ画像はPhoto by たまいぢさん@GreenSnap