観葉植物を育てていると、途中でなぜだか植物に元気がなくなってきたり、葉や枝によくわからない変なものが付いてしまう事があります。ここではその正体や対処法について解説します。
育てている観葉植物に白い綿のようなものが付着している事がよくあります。害虫に詳しくない人でしたら、一見ホコリ?と勘違いしてしまいがちですが、実はこれは観葉植物の大敵!害虫なんです!まだちょっとしか付いてないからと簡単に考えてそのまま放っておいたりすると気がついた時にはあっという間に増殖してしまいます。この白い綿のような害虫の名前は、『コナカイガラムシ』です。またやっかいなのは、二次的被害で『すす病』という病気を発生させてしまう事がある為、見つけた場合には、早いうちに対処する事が必要となってきます。
コナカイガラムシかどうかを確かめる方法ですが、手で白い綿の付いている葉や枝に触れてみてそれがベトベトとしていたらコナカイガラムシで間違いありません。駆除の方法ですが、まずは、一つひとつピンセットや割り箸で取ったり、歯ブラシを使ってこすり取るという方法があります。但し、その数が多すぎる場合には、専用の殺虫剤を使って下さい。幼虫のうちに使うと効果的です。またマシン油乳剤もコナカイガラムシの呼吸を止める効果があるのでオススメです。これは成虫でも効果を発揮します。
次に白い粉のようなものが葉などに付いていたら、それはうどんこ病の可能性が高いです。この病気は、普通は湿度が低くなる時期に発生しやすいと言われています。名前が示している通り、うどんの白い粉を振りまいたような斑点が細かく付きます。原因はカビの菌です。しまいには、葉が枯れてしまい、増殖したカビの菌がどんどん他の葉や他の植物へと移ってしまいます。その為、これも早めに対処が必要となってきます。
まだ初期の段階ですと、重曹を溶かした水を散布する事によりカビの増殖を抑える事ができ、自然治癒も可能です。しかし酷い場合には、農薬や殺菌剤を使って下さい。それでも良くならない時には思い切って、一つひとつ病変の葉を切り取るのも効果があります。予防策としては、定期的に薬剤の散布を行う事です。
観葉植物に付く白い綿や粉の正体やその対処法について解説してみました。もしあなたの観葉植物が同じような状態になったらぜひこの記事を参考にしてみて下さい。
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