植物が大好きで普通の観葉植物を育てていたり、観葉植物の名前を知っていたりする人の中でも、エアプランツについてはまだよく知らないという人もいるのではないかな?と思います。不思議な植物であるこのエアプランツについて色々と解説していきます。
エアプランツは、近年その名前が知られるようになってきて観葉植物として大人気になっています。エアプランツとはとても不思議な植物です。
これは簡単に説明するなら、木々に着生して生きており、通常の植物のように土から養分や水分を吸って生きているのではなくて、空気中の水分を葉っぱから吸って生きている観葉植物の事なのです。
通常、植物というのは土や水がないと生きてはいけません。しかしこのエアプランツというのは、別名『気生植物』とも言われていて、土や水も必要とせずに生きていける植物なのです。
主に、パイナップル科(アナナス科)のティランジア属の植物の中で、根が殆ど成長しない事から、土に植えなくても空気中から必要な水分と養分を吸収する事ができる小型の種やその種から成長した植物の事を意味しています。
このエアプランツには大きく分けると2種類あるんです。それは『緑葉種』と『銀葉種』です。
『緑葉種』の特徴は、葉っぱが緑色だというところです。
『銀葉種』では葉っぱの色はシルバーグリーンの色をしています。そして『緑葉種』と『銀葉種』では少しだけその水やりの仕方が違ったりするのです。
では始めに、『緑葉種』のエアプランツにはどんなものがあるかご紹介します。
代表的な『緑葉種』のエアプランツでは、『チランジア・トリコロール』というのがあります。
これは葉っぱの部分が細長くシュッとした形をしています。花が咲くと、赤と黄色の花序に加えて、紫色の花が咲き、まるでトリコロールのようになります。その為、この名前になりました。
これを育てたい場合には、比較的乾燥には弱いタイプなので、素焼き鉢などに着生させて育てるのがお勧めです。
また室内で育てる場合には、根っこの部分に水分が多いと芯の部分が腐りやすくなってしまうので注意が必要です。
エアプランツと言っても殆ど水やりが必要でないものもあれば、これのようにお水が少しは必要な品種、しっかりと水分を与えないといけない品種もあるのです。
『銀葉種』に比べると『緑葉種』のエアプランツは直射日光と乾燥に弱いので適度な水分は必要となってきます。
次に『銀葉種』のエアプランツで代表的なものには『チランジア・キセログラフィカ』があります。
これはエアプランツの代表格と言ったとしても過言ではありません。小さいものから大きいものまであります。エアプランツの王様とも言えるものです。
その育て方についてですが、主には室内観賞用として日本でも近年人気が出てとてもよく親しまれています。神秘的&美しいシルバーグリーンの色をした太めの葉っぱはそれだけで存在感があります。
空気中の水分を吸収して成長していきますが、自宅の室内で育てる場合なんかには、適度に日当たりが良くて明るく、かつ風通しが良い場所に置いてあげるようにすると良いでしょう。
そして時々でいいので、霧吹きなどのスプレーで水やりを行います。成長スピードはゆっくり目ですが、お手入れ自体はとても簡単なので、エアプランツ初心者の方にはかなりお勧めです。
エアプランツは、普通の観葉植物のように土の中に植えなくても、空気中から必要な養分や水分を吸収して育っていく不思議な生態の観葉植物です。
中には棚の上にポンっと置いておいても大丈夫なものもあります。とはいっても、直射日光や乾燥には弱いタイプもあるので育てる際には注意が必要となってきます。特に『銀葉種』に比べると『緑葉種』は直射日光や乾燥には弱い性質があるので、育てる場所や適度な水やりが必要となってきます。
育てたいエアプランツが決まったけど育て方がよくわからないという人は園芸店のスタッフに色々聞いてアドバイスを貰ったり、ネットなどで調べてから育ててみるのが良いでしょう。またこの記事もぜひ参考にしてみて下さいね。
エアプランツはお洒落なインテリアにもなり姿形が珍しいので、室内に置いておくと来客があった時なんかには目を引いて楽しい話題の一つにもなると思いますよ!