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Vol.94 「ゴマサバの滝登り」ツアー9月編

  • 2015年10月22日

 8月から断続的に続いている弾き語りツアー「ゴマサバの滝登り」。9月下旬のシルバーウィークの期間中、中部地方を約1週間で変則的に2周する形で回りました。ややハードな行程、終わった後はさすがに足腰にきましたね。というわけで今回は、ツアー9月編についてお届けしたいと思います。

 9/20に埼玉県宮代町で行われた「トウブコフェスティバル」というイベントに参加した翌日、長野県の松本市に向かいました。この松本からツアーが再開。栞日(しおりび)という4階建ての、雑誌やリトルプレスなどをおもに扱う本屋さんでライブを行いました。1階には出来立てのコーヒーやドーナツが楽しめるイートインもあります。

栞日(しおりび)

 このツアーでは松本のライブだけお弁当付き。前回も紹介しましたが、フードユニット「つむぎや」の金子健一さんによる、無農薬野菜を中心とした「ゴマサバと夕顔と空心菜」弁当がお客さんに手渡されました。そしてお米農家やまざきさんの、鬼怒川の堤防決壊で被災する直前に刈り取った貴重なお米を、皆さんに味わっていただきました。

 翌日の9/22は金沢へ。道中は上高地近辺などを車で通り抜けたのですが、深い渓谷を彩る絶景がいくつも続き、とても癒されました。金沢の会場は、築70年の建物を改装した、niginigiという名前のビーガン・デリ。2階のヨガ教室などに使っているスペースを使ってのライブでした。

若葉のおでん

 金沢といえば、おでん。冬のイメージがありますが、石川県の人たちはわりと1年じゅう食べているそうで、おでん専門店が街なかにたくさんあります。ライブ後は石引というエリアにある名店「若葉」へ。昭和10年の創業当時から守られている秘伝のだしを生かした、とてもやさしい風味のおでん。そのほかに名物の白味噌ダレでいただく「どて焼」、締めに欠かせない「茶めし」など、どれも美味しかったです。

 さらに翌日は新潟県の新発田市にあるcaffenovaへ。ここのマスター・松井くんが東京の下北沢のロックバーでバーテンをしているとき、僕はそこによく通ってました。まだお互い20代前半の頃。懐かしいなぁ。ここでのライブは3回目。

caffenova

 新発田駅前の商店街は、今や開いている店が少なく、半ばシャッター街となってしまっています。10年前、その通りに彼がカフェを開店し、その頃から新発田をなんとか盛り上げよう、若い人が集まる街にしようと頑張っています。夜、静まり返った街に小さく輝くcaffenovaの灯りが、いつも僕を勇気づけてくれます。

 いったん自宅へ戻って一晩だけ眠り、静岡市へ。K-mix(静岡FM)の生放送に出演したあと、浜松市へ移動。何度も浜松には来ているのですが、やっと念願の楽器博物館へ。

 世界中の楽器がひしめくなか、僕がとくに気に入ったのは地下のピアノのコーナー。ルネッサンス風の絵画が描かれたピアノや、ピアノの元祖となったチェンバロ、とても希少なクラヴィコード、昔の自動演奏ピアノから、さまざまな変わった形のアップライトピアノまで。古いものでは15世紀のものも飾ってありました。鍵盤奏者としては、テンションあがります!

楽器博物館

 浜松といえば浜名湖。その東側に、もうひとつ左鳴湖という小さな湖があるのですが、そのほとりに建つのがESQUERITA68というカフェ。ミッドセンチュリーを感じさせるインテリアやレトロなポスターの数々。ここでのライブは約10年ぶりとなりました。

 翌日のツアー9月編のラストは、岐阜にある本田という、器と古道具を扱うお店。お店のアップライトピアノを使わせてもらったので、ピアノだけのインストゥルメンタルをこの日は多めに演奏しました。このお店の建物は醸造会館といって、昭和初期に味噌や醤油の組合のために建てられたのですが、今も麹などの研究を続けているそうです。そんな建物の響きと相まって、どこか懐かしい音に満ちた夜になりました。

醸造会館 本田

 この日は中秋の名月。夜空にとっても綺麗な月が輝いていました。ライブ後は、岐阜でのライブをいろいろとアテンドしてくれた陶芸家の吉田次朗くんとともに、温泉に浸かり、次朗くん家族のおうちに泊めてもらい、就寝前にお得意のマッサージまで。おかげで長旅の疲れがずいぶん取れました。

 駆け抜けた9日間の旅、本当にいろんな人にお世話になり、たくさんのお客さんに歌を聴いてもらいました。この続きは10/31の京都から、四国、九州、中国地方を10日間で一気に巡ります。西日本の皆さん、ぜひお待ちしています。ライブの情報はこちらでどうぞ。




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