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Vol.81 ラオス・ベトナムの旅 その3

  • 2015年4月9日

 ラオス・ベトナムの旅、続いてはベトナムのハノイ編です。ここからは一人旅。ラオスとベトナムは、面積はさほど変わりませんが、人口はラオスが651万人に対して、ベトナムは9170万人。一気に都会へ来たという印象です。

ベトナム

 ベトナムはラオス・カンボジア・ミャンマーと並んで、ASEAN(東南アジア諸国連合)に1990年代に入ってから加入しました。いずれの国も現在、新興国として急成長を続けているので「NEXT4」と呼ばれたり、メコン川流域に位置することから「メコン4カ国」とも呼ばれているそうです。

 ハノイに到着した日は2月24日。ラオスとは違って、ベトナムは中華圏の旧正月を国全体で祝うのですが、今年の旧正月は2月19日でした。24日は月曜日なので、新年の仕事初めとしてオフィスに向かう人や、今日から店を開けるというところ、逆にもう少し休むというところも多かったです。

中華圏の旧正月

 1日目はまず、クアンコム・ビンザンというスタイルの大衆食堂へ行ってみました。店頭におかずが並んでいるのですが、指差しだけで注文できるので、言葉が通じなくても安心です。

クアンコム・ビンザン

 ローカルなカフェもいくつか覗いて、ベトナムコーヒーを堪能してみました。お気に入りは街の中心、ホアンキエム湖のほとりにあるカフェ・ホーコー。眺めが良くてとても快適だったのですが、入口が非常に分かりづらいうえに、細い螺旋階段を上がっていく、秘密基地のような場所でした。この店名物の卵コーヒーはかなり甘いです。

カフェ・ホーコー

 2日目は3時間ほど車に乗って海へ行き、世界遺産のハロン湾・クルーズ観光へ。2000もの奇妙な形をした岩の島々のあいだを、新鮮なシーフードをいただきながら、船で巡ります。中国の奥地の山々が、海に浮かんでいるような幻想的な風景。船のデッキでのんびりして、また車で街に戻ります。

ハロン湾・クルーズ観光

 夜は美味しいフォーを求めて歩きました。滞在中でいちばん好きだった料理店は、比較的若い人が集うフォー・ティン。オプションで揚げパンや卵、パクチーなどの香菜を入れると、さらに美味しいです。

フォー・ティン

 食事は他にもいろいろと楽しみました。ゴイクォン(生春巻き)はもちろん、ザオムォンサオトイ(空心菜炒め)、ボーラーロット(ミンチ肉をロットという葉で巻いたもの)、そして僕のお気に入りは、フォーを焼そば状にしたフォーサオボーという料理でした。カエルを揚げたものも食べましたね。意外とさっぱりしていて、美味しかったです。

フォーサオボー

 最後の3日目は、一日じゅう名所巡りをしました。ホーチミン廟、文廟、軍事博物館などを巡ります。そして世界遺産のタンロン遺跡へ。ここは11~19世紀に栄えていたベトナム王朝のお城があった場所。展示室ではここで出土した1000年前から近代までの様々な陶器が並びます。

タンロン遺跡

 ロンビエン橋というメコン川を渡る大きな橋も印象的でした。1899年から1902年にかけて、パリのDAYDE&PILLE社によって建てられたことを示す鉄板が、橋の途中にはめ込まれていました。かなり老朽化が進んでいますが、錆び付いて赤茶色をした柱や欄干が、とてもいい雰囲気を醸し出しています。

ロンビエン橋
DAYDE&PILLE社

 ハノイではこまめに移動したかったので、たくさんのバイクタクシーに乗りました。おじさんに声をかけて値段交渉をして、ヘルメットをして、バイク二人乗りで目的地まで連れて行ってもらいます。ハノイの街は、20年くらい前までは自転車が多かったようですが、今はバイクがとても多かったですね。車はとてつもなく高い税金がかかるので(道が狭いので国が制限している)、ほとんどの人がバイクに乗って仕事に出かけるそうです。

 撮影をずっとしていたラオスに比べて、ベトナムでは比較的ゆっくり出来ました。街なかで音楽を聴いたりしながら、これからのことを考えたり。僕はやっぱり旅が好きなんだなぁと実感。日本に帰るのが名残惜しかったですが、「Life is a journey.」という言葉を胸に、どこにいても旅するように生きていたいです。というわけで、以上3回に渡り、ラオス・ベトナムの旅のレポートをお届けしました。

ベトナムの旅




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