昨年の暮れから行っている緑のgooアンケートでは、いろんなご意見とご感想をいただいています。毎回楽しみにしてくれている方も多く、嬉しかったです。ありがとうございます。今回はアンケートにいただいたメッセージを元に、2年間の連載を少し振り返ってみたいと思います。
Vol.23「新たな時間」で書いた、炊飯器やテレビを家からなくしてみた話や、Vol.33「江戸な日用品、箒と束子」が印象に残ったと書いてくれた方がいました。そうですね、炊飯器を人に譲った後、いまだに我が家は新しいお釜も買わず、もともとあったキャセロールで米を炊いてます。まだ僕はたまに焦がしてしまいますが。そして白木屋の棕櫚の小ほうきは毎日、機材や机の隙間で活躍中です。
同じ方に「断捨離(だんしゃり)ブームについてどう思っていますか?」という質問をいただきました。「とにかく捨てよう!という流行りは新しい消費を煽り、飽きたらまた捨てるの悪循環を生んでいるように思える」とのこと。
たしかに断捨離=捨てる、手放すというイメージは強いので、同じような危惧を僕も抱くときがあります。「ああ、またダンシャリしなきゃ!」というセリフを友人のあいだでもたまに聞きます。もしかすると、生活習慣としてあまり身近にとらえすぎると、ダイエットと同じように「あとで減らせばいい」という思考に繋がってしまうのかもしれません。
そういう僕も、実は雑誌「an・an」が数年前に初めて「断捨離」特集を組んだときに、本格的な体験取材を受けました(後にムックにもなりました)。そのときに考案者やましたひでこさんの本「新・片づけ術 断捨離」も1冊いただいて読んだのですが、この取材で恥ずかしいくらい、かなりの量を処分しました。
この体験が洗礼のような形(エコ関連の勉強をすでにしていたので悔しかったというのもあり)になって、逆に、長く使えて本当に必要なものしか買わない好循環の方に、考え方を変えられた気がしていて、今でも感謝しています。もちろん完璧ではないですし、短期的に消費するべく作られているものは消費していますが。
あとは十分な目利きさえあれば、さらに生活のクォリティも上がっていくのですが、そこは目下勉強中、、、。そういった意味では、松浦弥太郎さんの「日々の100」などの暮らしにまつわる本を手に取るたびに、励まされています。この本では掘り出し物のヴィンテージや伝統的なメーカーのランプや机、筆記用具、ハーブティー、靴から下着に至るまで、「これさえあれば僕は僕でいられる」という想いが詰まっています。
アンケートではそのほかに、「防災食の回(Vol.44)が面白かったです、期限切れの前でも工夫すれば美味しいものが出来るなら良いな」と書いてくれた方、「地震に関する話(Vol.19)が興味深かったです」という方、「マイボトルを持ち歩いているのでその話(Vol.49)が面白かった」と共感を持ってくれた方などなど。たくさんのメッセージ、ありがとうございました。2月いっぱいまでVol.50のページで受け付けていますので、まだまだお待ちしています〜。
HARCOさんへの50回記念アンケートは、2014年2月末をもって募集を締め切らせていただきました。
たくさんのコメントを有難うございました。