この連載も10回目を迎えました。中畑清監督率いるDeNAベイスターズがGW明けに手に入れた「遅すぎる10勝目」くらい、ゆっくりと迎えた小さな節目ですが、これからもどうかお付き合いください。
今年、僕はこのHARCO(はるこ)という名前で歌うようになってから15年目を迎えます。せっかくなので何か面白いことをしよう、ということで、僕がポツリと「"HARCOの春フェス"ってどうかな」と呟いたらスタッフに採用されまして(このポツリから始まるプロジェクト、過去にも多いです)、4/23に渋谷duo MUSIC EXCHANGEというところで自主企画イベントを行いました。
出演は僕と、僕が普段キーボードでサポートしているGOING UNDER GROUND、そして"カジくん"ことカジヒデキさんの3組です。僕はこの日カジくんのライブでも弾かせてもらったので、全ステージにちゃっかり出ていました。それとこのイベントに先駆けて、僕とカジくんとGOINGのドラマー河野丈洋くんとのトリオで配信限定の新曲を発表していたので、その二人には僕のバンドにも参加してもらうという、なんとも贅沢な内容に。
そしてフェスということで、フードにスイーツ、DJ、VJ、さらにはその場でプリントしたTシャツを販売するコーナーまで。今までこういったイベントは何十回も企画してきたのですが、僕のなかでは一番規模の大きいものとなりました。それもひとえにお客さんと協力してくれた方たちのおかげなのですが、楽しすぎて癖になりそう、、、。できれば春が来るたびに開催したいものです。
この日のフードはmeunota(メウノータ)という高円寺にあるヴィーガンスタイルのお店に担当してもらいました。玄米に豆乳とココナッツミルクをベースにしたカレーと、さらに新鮮な春野菜を乗せた「ハルベジ・白カレー」が大好評でした。
このカレーを乗せるお皿には、リユース食器を利用してくれました。今回は「NPO法人 スペースふう」というところにお願いしたのですが、全国で初めてリユース食器のレンタルを確立した団体だそうです。会場では食器返却口をもうけ、食べ終わったお客さんには必ず戻してもらうことにしました。
大きなイベントでは大量のフードが販売されますが、使い捨て食器によるゴミを減らすため、洗って何度でも使える食器を提供する機関が今、増えています。僕も2008年の夏に同じ会場でシンポジウムを行った際、ドリンク用にリユースカップをレンタルしました。そのときは「NPO法人 社会資源再生協議会」というところにお願いしました。
FUJI ROCK FESTIVALをはじめとしたいわゆる「野外フェス」でも、自然環境を崩さないようにさまざまなゴミ対策が行われています。ゴミの分別やリユース食器をお客さんにも体験してもらって連帯感を得ることも、フェスの醍醐味だと思います。
フードを提供してくれたmeunotaでは僕も何度か食事をしたのですが、その高円寺の店舗では室温対策として入口の引き戸を二重にするなど、エコにもいろいろと気配りがされていました。別の会場で結婚パーティの食事を依頼された際にも、この「スペースふう」によるリユース食器を使用したことがあったそうです。エコな結婚パーティも素敵ですよね。meunotaのメニューはどれも身体に優しくてとてもおいしく、居心地も大変いいお店です。ぜひ遊びに行ってみてください。