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3Rイニシアティブは、2004年6月のG8シーアイランドサミット(米国)において小泉総理の提案により採択されたG8の新たなイニシアティブである。3R(廃棄物の発生抑制(リデュース:Reduce)、再使用(リユース:Reuse)、再生利用(リサイクル:Recycle))を通じて循環型社会の構築を国際的に推進することを目的としており、その取り組みを正式に開始するための閣僚会合を、2005年春に日本国政府の主催で開催することが決定された。 |
わが国政府は、G8国およびその他招待国の閣僚等および関連国際機関の代表の参加を得て、3Rイニシアティブ閣僚会合(議長:小池環境大臣)を、2005年4月28日から30日まで東京において開催した。
【3R閣僚会合出席国・機関】
G8(カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、ロシア、イギリス、アメリカおよび欧州委員会)およびその他招待国(ブラジル、中国、インドネシア、マレーシア、メキシコ、フィリピン、韓国、シンガポール、南アフリカ共和国、タイ、ベトナム)、国連環境計画(UNEP)、経済協力開発機構(OECD)、バーゼル条約事務局、アラブ連盟 閣僚会合では3Rの取り組みに関する情報交換が行われたほか、先進国や開発途上国が直面しているさまざまな課題について建設的な意見交換が行われるなど、今後の方向性やそのための具体的な行動を明らかにする上で有意義なものとなった。 議論の結果は議長総括としてまとめられ、各国における3R推進のためのビジョン・戦略の策定・実施の推進、3R関連物品等の国際流通に対する障壁の低減、先進国と開発途上国との協力、さまざまな関係者間の協力、3Rに適した科学技術の推進について、国際協力の下、取り組みを一層充実・強化していくことが合意された。
【議長総括の概要】
課題I:3Rの推進
さらに閣僚会合の成果は2005年7月のG8グレンイーグルズ・サミットに報告することについて合意されたほか、3Rイニシアティブをフォローアップする高級事務レベル会合を2006年春までに開催するとの日本の提案が支持された。 |
閣僚会合では、今回の日本のイニシアティブに対する評価とともに、とくに開発途上国側から、今後の国際協力に対する強い期待が寄せられた。日本には循環型社会構築を目指して3Rの推進に取り組んできた豊富な知見・経験が蓄積されており、今後アジア規模、そして地球規模で3Rを推進する上で、その役割は国際的にますます重要になっている。 わが国は、閣僚会合において、小泉総理の指示の下にとりまとめられた日本の行動計画(通称:ゴミゼロ国際化行動計画)を提案し、東アジア循環型社会ビジョンの策定(2012年まで)、開発途上国における人的基盤の強化のための能力支援の実施、東アジア3R研究ネットワーク(仮称)の構築などの具体的な提案を行った。今後はその取り組みを迅速に行動に移していくことが求められている。 3Rの推進には、地域社会、NGO、産業界、地方公共団体、中央政府が、互いに協力しながら取り組みを進めていくことが重要である。今後、さまざまな人びと・機関・団体が各々の立場で3Rの取り組みを開始・強化し、その行動の輪がさまざまな関係者とのパートナーシップの下で、さらに大きく広がっていくことを願っている。 3Rイニシアティブ閣僚会合の詳細はhttp://www.env.go.jp/earth/3r/を参照ください。 |