もうコレなしの世の中には戻れまいよ。
Adobeが提供している写真編集・加工ソフトの「Photoshop」が、2025年2月19日に35周年を迎えました。35歳、おめでとう!
35年前の1990年といえば、東西ドイツが統一し、ソ連には初のマクドナルドがオープン、日本ではアニメ『ちびまる子ちゃん』の放送が始まった年。平成2年だものなぁ。
35周年の節目を祝し、Adobe BlogではPhotoshop誕生から現在にいたるまでの歴史がざっと紹介されています。1990年の発売以降、もう数え切れないほどの機能が追加されてきました。
Image: Adobe Blogたとえば今では当たり前となっているレイヤー機能は、1994年のPhotoshop 3.0にて実装されました。翌年にはレイヤーマスクや調整レイヤーといった非破壊的な編集方法も可能に。いまでは画像編集ソフトのデファクトともいえる技法たちです。
2002年に登場した修復ブラシは写真レタッチのゲームチェンジャーになりましたし、翌年にはCSことCreative Suiteの時代に突入します。IllustratorやInDesignといった他ツールとの統合化が、ここからはじまる。
以降もGPUアクセラレーション、コンテンツに応じた塗り、アートボード機能、レイヤースタイルの複数掛けなどなど、今では当たり前に活用しているさまざまな便利機能が実装されていきます。
Image: Adobe Blog、© Ted Chin (@tedslittledream).そして2023年。AIによる画像生成モデル「Adobe Firefly」が発表され、Photoshopは新たなコンテンツの作法を習得しました。今年は動画生成機能も発表されましたね。
こうして振り返ると、ほんとに遠いところに来たなぁって。Photoshopの前身は「Display」というモノクロ画像表示しかできないソフトだったんですが、まさかそこから画像生成なんて機能を獲得するまでになるとは…。
ちなみにDisplayを開発したのはミシガン大学の学生、トーマス・ノール氏。彼の弟であるジョン・ノール氏のアイディアでDisplayはPhotoshopへと生まれ変わり、ジョン氏は『スター・トレック』や『スター・ウォーズ』シリーズの視覚効果を担当するVFXスーパーバイザーになります。
Photo: ヤマダユウス型、Adobe Max Japan 2025ではPhotoshop35周年をお祝いする特設ブースも用意されていた。もはやPhotoshopの影響を受けていないコンテンツは、僕らの身の回りに存在していないほどかも。40歳になる頃にはどんな新機能が追加されているのか、予想もできないや。
Source: Adobe Blog
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