シクラメンは他の花が大概枯れてしまう冬に咲く稀有な花です。
品種改良の結果屋外でも咲き誇る、耐寒性を備えた品種があります。
赤やピンクの花弁が美しく、庭に植えるとセンスの有る庭に様変わりすることでしょう。
今回はその育て方を紹介いたします。
まずシクラメンを庭で育てるためには植えるための株を購入する必要があります。
株選びにもポイントがありますので最初に紹介いたします。
まず葉の枚数が多く元気なものを選んでください。
葉は光合成により株を育て花芽(花の原型)を作る役割がありますので多ければ多いほど良いです。
また葉の大きさにも留意してください。
ばらつきがあるものは小さい葉にまで栄養が回っていないのです。
肥料切れを起こしているのでやめときましょう。次に花や蕾にも注目してください。
花に斑点があるものは病気にかかっています。
形としては花びらが反り返りピンとしているものが良いです。
蕾は数が多いものを選びましょう。そうすることで長く楽しめます。
シクラメンは明るい場所を好みますが直射日光は好みません。
加えて暑さに弱いです。そのため程よく日の差し込む場所に置きましょう。
日陰では生育が悪くなり花姿が崩れてしまいます。
また20℃以上の場所では傷んでしまいますので気をつけましょう。
施肥(肥料を与えること)は必須です。
開花中は特に留意してあげてください。
液体肥料か緩効性(ゆっくり長期間効く)の固形肥料が良いです。
前者であれば薄めたものを週一回、後者であれば月一回与えてください。
シクラメンには「内気」、「はにかみ」、「嫉妬」などの花言葉があります。
「内気」は花の形がうつむいたように見えることから、
「はにかみ」はイスラエルの王、ソロモンがシクラメンに話しかけた時はにかんでいたことから、
「嫉妬」は赤のシクラメンの花びらが嫉妬の炎をまとっているように見えることから付けられました。
シクラメンを庭に植えておけばそういったセンスの有る会話を楽しんだりもできます。是非ご検討ください。
※トップ画像はPhoto by ミモ3さん@GreenSnap