スイセンはその儚げな見た目で上品で繊細な、非常に美しい花です。
そのスイセン、一般的にガーデニング中級者向きとされていますが実は肥料いらずであったりして案外育てやすいのです。
今回はその育て方に迫ります。
まず水やりの仕方についてお話します。
スイセンは一般的な花同様、乾いてからたっぷり水をあげます。
しかしそれに加えて更に季節別の水やりも必要になってきます。
スイセンは基本秋に植えますので、時系列に従って秋の水やりから順に見ていきましょう。
秋の植え付け直後は葉っぱがなく変化がありませんが根は実は伸びています。
そのため土が乾いたと見受けられた時はとことん水を与えてください。
冬は夕方以降の水やり厳禁です。水が凍って球根を傷つけます。
午前中にあげてください。春は水切れのペースが早まるので気をつけましょう。
そして最後に、夏は休眠しています。水はあげないでください。
施肥(肥料を与えること)に関しては先述の通りほとんど必要ないです。
無論あげたほうが球根が太りやすく花が咲きやすくなるのですが、あまりに多すぎると病気を引き起こします。
そのため施すのであれば程々の量を意識しましょう。
少量の液肥を生育時期に与えるのがベストです。
スイセンで育てる折、何より意識してほしいのは「毒がある」という点です。
ヒガンバナアルカロイドというもので10gで致死量に達するという非常に恐ろしい性質です。
10g未満でもあらゆる中毒症状で悶絶必至です。
その恐ろしい毒性に加えて、スイセンの葉はニラに酷似しています。
2012年には北海道の一家5人がスイセンとニラを間違えて食べ病院に運ばれたり、2016年の長野では学校給食で出されたりしました。
間違えないように気をつけましょう。
ギリシャ神話では、神「ナルキッソス」(ナルシストの語源)が死んだ結果水辺でうつむきスイセンになったと言われます。
そのくらい欧米においてスイセンは特別な花です。
希望の象徴ともされます。そのような知識をもってスイセンを見ると見え方が変わってくるので是非御覧ください。