こんにちは。ライターのariです。
道を歩いていて、ふと花のいい香りを感じることってありませんか?
今の時期なら、それは「キンモクセイ」。
香りを感じたら、周辺を見回してみると、
オレンジ色の小さな花をたくさんつけた、
キンモクセイの木があるかもしれません。
つい数日前のTwitterでは、
「金木犀の香り」がトレンド入りしたとか。
全国各地でキンモクセイが開花したようです
今回は、強く甘い香りを放つキンモクセイについてご紹介します。
キンモクセイは、中国南部が原産の常緑小高木樹。
江戸時代に日本に伝わってきました。
秋になると、ふと花のよい香りに気づき、
キンモクセイの樹木が近くにあることを知ることも多いですね。
そんな、強く華やかな香りをもつキンモクセイですが、
花言葉は意外にも「謙虚」。
華やかな香りに対して、
小さく目立ちにくい花をつけることから付けられたといわれています。
もうひとつの花言葉である「気高い人」は、
雨が降るとその芳香を惜しむことなく、
潔く花を散らしてしまうことからきているといわれます。
キンモクセイの花の開花期間は短く、1週間ほど。
いい香りがするのは、その開花している間だけなのです。
キンモクセイの香りには、
実はさまざまな効果があると言われています。
ストレスを軽減させ、リラックス効果があったり、
また、イライラや不安を減らす鎮静作用もあるそう。
ちょっと落ち込んでしまったり、イライラが溜まっていたら、
お散歩に出かけて、キンモクセイの香りを楽しんでみるのもいいですね。
中国では漢方に使われたり、
みなさんもご存知の「桂花陳酒」は、
白ワインにキンモクセイの花を漬けたお酒。
キンモクセイの甘い香りがして、女性好みの味です。
さらに、桂花茶などお茶として飲まれています。
この高貴な香りには、
人々をハッピーにさせる効果もあるのかもしれません。
このオレンジ色の小花も、キンモクセイの魅力のひとつ。
オレンジ色というより、
みかん色という表現の方がしっくりくるような優しい色合いです。
雨が降ると、この小花も散ってしまうのですが、
地面に小花が散っている様子が、
まるでオレンジ色の星や十字架が散っているように見えます。
また、花が咲く前はこんな感じ。
ぷっくりとした楕円形で、どこか枇杷のようにも見えませんか?
ギンモクセイは、キンモクセイの元となった品種。
オレンジ色の花を咲かせるキンモクセイに対し、
ギンモクセイは白い花を咲かせます。
また、その香りはキンモクセイほど強くはなくて、優しい香りが特徴です。
花言葉は「初恋」。
ちょっと控えめな香りと白い小花が、
この花言葉にぴったりのような気がします。
キンモクセイの香りは、
この時期限定で感じられるもの。
いい香りに出会いに、
秋の散歩道へ出かけてみてはいかがですか?