
源頼朝ゆかりの佐助稲荷神社へ続く細い路地沿いにあるカフェ「CYAN KAMAKURA(シアン カマクラ」。もともとこのエリアに建っていた一軒家をリノベーションしていて、手作りのランチやスイーツでほっとくつろぎなから過ごせる雰囲気が魅力です。参拝の途中に立ち寄って、素敵な時間を過ごしてはいかがでしょうか。
伝統的な日本家屋の温かみにモダンなエッセンスを取り入れた「CYAN KAMAKURA」。数十メートル先には赤い鳥居が続くことで知られる佐助稲荷神社があり、家の周りを青々とした植栽が取り囲みます。玄関先の看板を見落とすとそのまま通過しそうになるほど、この地域に建つ一般的な日本家屋そのものです。
門から入ると、モミジやアジサイなどが生い茂る緑豊かな庭がテラス席になっていて、心地よく過ごせます。白い砂利を敷き詰めた上には枕木が整備され、そのまま進んだ先の縁側か入口です。
日本間を二間つなげた店内は、明るく開放感にあふれています。手前には昔なつかしい円形のちゃぶ台、奥には床の間もあり日本家屋の良さを生かしたつくり。中央にあるスタイリッシュな黒いテーブルには、昭和の時代の小学校にあった木製のイスがあり、現代とレトロな雰囲気がバランスよく混ざり合います。
障子などの建具もそのまま使用していて、木のガラス戸からは裏庭を見渡します。杉の無垢材を贅沢に使った床板も足にやさしく、ゆったりとしたイスに足を投げ出してくつろぐと、ここまで歩いてきてよかったと思えるほどくつろげますよ。
お昼時には大きな海苔で包んだおにぎりに卵焼きとお漬物、お味噌汁のつく「本日の一汁一菜」がおすすめです。とくにお味噌汁は季節の野菜をふんだんに使って具沢山。まさしく食べるお味噌汁と呼ぶにふさわしく、温かいおにぎりがよくあいます。
こげ茶色になるほど極限まで煮詰めたカラメルソースをたっぷりまとう「自家製プリン」は、食後に楽しみたいデザート。ほろ苦いカラメルが昔ながらの固めプリンによく絡みます。
お庭に面したカウンターからも注文できるので、天気の日はお庭で過ごすのも気持ちのいいものです。ハンドドリップで丁寧に入れる「ドリップコーヒー」(600円)は、都内にある浦野珈琲でこの店舗オリジナルとして焙煎された豆を使います。浅煎り・中煎り・深煎りから好みを選んで。
漢方に使う薬草をブレンドしたハーブティーや京都宇治の抹茶を使った「抹茶ラテ」などドリンクは豊富で、オーダーごとに揚げる温かい「胡麻団子」とのセットにしてはいかがでしょうか。
小鳥のさえずりが響く静かな一軒家で、鎌倉の日常を身近に感じてくださいね。