静かでおしゃれなお店が集まることでも知られている奥渋。富ヶ谷のメインどおりを渋谷方面に行くと右手側にセレクトショップ「pivoine(ピボワンヌ)」があります。こちらはすぐ近くにあるカフェ「mimet」や松濤のビストロ「urura」などの人気店の系列雑貨店。気になるお店の中を覗いてみましょう。
代々木公園駅から渋谷方面に約6分ほど歩いていくと、右手側にかわいらしい雑貨店が見えてきます。こちらは「暮らしにそっと馴染む雑貨店」をコンセプトにしたセレクトショップ「pivoine(ピボワンヌ)」です。
店内には、ヨーロッパやタイ、ベトナムなどのアンティーク品や、国内の職人さんが作る作家小物、心地よい生地の服など、日常に彩りを与えてくれるアイテムが並びます。こだわりの雑貨類の中からオーナーの山本さん一押しのシューズやアパレル、アクセサリー、器を聞きました。
お店がオープンした時から取り扱っているイスラエル生まれの老舗革靴ブランド「NAOT(ナオト)」のサボ。「NAOT」とはヘブライ語で「オアシス」のことで、まるで砂の上を素足で歩くかのようなやさしい履き心地とシンプルなデザインが特徴です。
メンテナンスしたり、デザインを変えたりして長く使える点も人気の理由。「メーカーに送って底のラバーを張替えしてもらうこともできますし、長年履いたインソールを新しいものに交換出来、長く使うことができます。私もメンテナンスして15年近く愛用しています」(山本さん)
お洋服は、デザイン、色味を毎シーズンごとに作家さんと打ち合わせをしてイチから作っている1点ものが多数。クリーニングに出さず自分で洗えるように、お手入れのしやすさにこだわった天然素材のものを中心にシンプルだけどどこかひねりのあるワンピースやシャツなどをラインナップ。
スタイリストの関けいこさんがてがけるアクセサリーブランド「koaniani(コアニア二)」。「コアニア二」とはハワイの言葉で「そよ風」の意味。天然石で作られたアクセサリーで、最大限、自然のままの石の形を生かして制作。華やかで普段使いもできる優れもの。リング、ピアス、ネックレスがあり、どれも一点もの。
宮崎県串間市で活動されている余白さんが手がける器はどれも形を持たない想いが落とし込まれた余白のあるものばかり。
「まるで石がそのまま花器になったかのような渋さとかっこよさを備えた一輪挿しです。同じものはまた一つとしてない圧倒的な存在感があります」(山本さん)。
片手で掴むとてのひらにぴたっとはまるちょうどよさ。天候や時間、差し込む光によって表面の色の見え方が違ってみえる味わい深さも魅力。
店内には、花器に合う生花も販売しています。姉妹店である人気カフェ「mimet」 やイタリアン「1500」でサービスされるアニバーサリー用の花束などはこちらで作ってお店に届けているそう。富ヶ谷の商店街をお散歩がてらお花のちょこっと買いもおすすめですよ。