のんびりと住宅街を走る江ノ電の由比ガ浜駅ホームのすぐ前にお店をかまえる「かまくら おん餅」。選りすぐりのもち米を使って毎朝つくお餅は柔らかくて伸びもよく、定番のきな粉やあんこをはじめ磯辺焼きや大根おろしのトッピングなどの味わいも楽しめます。江ノ電を眺める鎌倉の風情にふれてちょっと一休みしませんか。
お店のすぐ横をガタンゴトンと江ノ電がのんびり通る「かまくら おん餅」。線路をはさんだ反対側は江ノ電由比ガ浜駅のホームで、江ノ電を眺めて過ごすのに最高のロケーションです。お天気のいい日は赤いパラソルのあるテラスでのんびりくつろぐのもおすすめです。
お店までは駅の改札口を出てすぐの踏切から、線路わきの側溝の上をほんの20歩ほど進みます。江ノ電は単線で、電車が近づくと踏切の遮断機が降りて出入りできないので安心です。
こぢんまりとした店内はシンプルでアットホームな雰囲気に包まれます。テーブル席のほか窓際はカウンター席になっていて、ここに座ると由比ガ浜駅のホームを地元の人が乗り降りする鎌倉の日常を感じられますよ。
お餅はお米マイスターの選んだもち米を使い、毎朝つく時にはその日の湿度で水の加減を調節するのだそう。柔らかくて伸びがよく、それでいて箸を入れるとスッと切れます。
定番のきな粉やあんこに加えて、醤油を絡ませて海苔を巻いた磯部餅、秘伝の出汁味大根おろしのトッピングなどをお好みで選びます(各830円/お餅3個)。さらに大根おろしに湘南名物のしらすをトッピングする「しらすおん餅」(930円お餅3個)など地元の味もぜひ堪能して。
お餅には自家製の塩麹の漬物とほうじ茶がついて、後味もスッキリ。温かみのある鎌倉彫のお盆にのせられ、鎌倉の情緒と一緒に味わえます。
鶏肉とカツオの出汁でスッキリとした味わいの「お雑煮」。鎌倉で生まれ育った店主が長年慣れ親しんできた味なのだとか。白餅3個に味のしみたやわらかい大根と鶏肉がつく見た目以上のボリュームは、ランチにもおすすめです。
京都宇治産の抹茶といただく羊羹は、クルミ・クランベリー・ブルーチーズをトッピングしたオリジナル。あんこの甘みにブルーチーズの塩気がうまく融合して、和と洋それぞれの美味しさを引き立てます。
その街の風情にふれながら、手づくりのお菓子と抹茶でくつろぐ時間は旅の醍醐味です。とくに由比ガ浜の駅は鎌倉と大仏様で知られる高徳院のある長谷エリアとのちょうど中間にあり、海の方面へ向かうと10分ほどで由比ガ浜の浜辺に出ます。ここで一休みして、鎌倉の散策を楽しんでくださいね。