山と海に囲まれ豊かな自然にあふれる鎌倉は、温暖な気候にも恵まれ別荘が建てられるなど古くから保養地として親しまれてきた一面もあります。瀟洒な洋館や大きな日本家屋には広々とした庭があり、テラスに座って青空とぽっかり浮かんだ雲が流れていく様子を眺めながらゆったりとしたひと時が過ごせます。今回はそんなテラスのあるレストランや街のにぎわいを眺めて一息つく過ごすカフェなど、おすすめのお店をご紹介します。
大正時代に完成した木造建築の洋館をリノベーションしてフレンチレストランとして生まれ変わった「古我邸」。美しい木造建築の洋館の裏には緑に囲まれた「ガーデンカフェ」があり、白いパラソルのもと軽食やスイーツがいただけます。
名物の一つが「古我邸チーズケーキ」です。季節のソースをトッピングしたアイスチーズケーキはまったりとした味わいで、スウェーデン王室御用達のティーブランド・北欧紅茶のブレンドティーとの相性は抜群。セイロン紅茶にシナモンやカルダモンなどのスパイスをブレンドした個性豊かな味わいの「スパイスブレンド」は、ポットから注ぐたびほんのりとした香りが広がります。
鎌倉の歴史を今に伝える鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムに隣接する「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム カフェ＆ショップ」。鶴岡八幡宮の境内にあり、テラスからは鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムとその前庭に広がる芝生広場、その向こうの平家池を望みます。
お店の奥の工房では国産小麦と麹由来の酵母、自家純水を使ったパンを毎朝焼いています。このパンを使ったフレンチトーストはもっちりとした食感が特徴です。シナモンやカルダモンなど5種類ほどのスパイスたっぷりのシロップをかけてのんびり味わって。
パティシエの店主が手作りするスイーツをゆったり味わう「お菓子と喫茶 マルン」はお店の奥にウッドデッキが広がります。秘密にしておきたいほど素敵なテラスでは、北鎌倉にそよぐ風を感じながら心地よく過ごせますよ。
伝統的なフランス菓子をベースに日本人の好みに合うようにアレンジしたフルーツタルトやクレームブリュレなどのスイーツは、どれも愛らしいハリネズミのクッキー付きです。
パイ生地から手づくりするキッシュはランチにおすすめ。ゴロッとしたサーモンやほうれん草など具沢山で季節の鎌倉野菜を添えたカラフルなプレートはバランスもよく、見た目以上のボリュームです。
お寺の境内とは思えないほど瀟洒な洋館をリノベーションしたレストラン「石窯ガーデンテラス」。青いパラソルのあるウッドデッキのテラスの先には、スコットランド出身のガーデンデザイナーが手入れをするナチュラルガーデンが広がります。
小鳥がさえずる自然の中では「アフタヌーンティー」を楽しめます。自家製スコーンやスイーツを盛り付けたイギリスの伝統的なスタイルのスタンドとティーセットが並べば、楽しいティーパーティのはじまりです。
江ノ電・和田塚駅とは目と鼻の距離にある「ブリーズバード カフェ＆ベーカリー」は、門構えのしっかりとした一軒家レストランで、お庭に面した南側には、テラスが設けられています。お庭には鎌倉の日本家屋らしい松の木やアジサイに交じってローズマリーなどのハーブも植えられ、料理に使うときはここから調達するのだそう。
地元の食材を使ったランチやディナーが人気で、自家製酵母を使った焼きたてのパンがお店のエントランスに毎朝並びます。モーニングタイムに好きなパンを選んで、テラスでのんびりとした朝のひと時を過ごしてはいかがでしょうか。
アプローチに植物が生い茂る「ガーデンハウス カマクラ」。築50年以上の漫画家のアトリエをリノベーションした一軒家で、その周りを囲むように植物が枝葉を伸ばしフレッシュな空気が漂います。大きな巨木からアジサイやハーブなど多種多様で緑のグラデーションも見事です。
朝食はクロワッサンのサンドイッチやオリジナルパンケーキミックスを使ったもっちりとした食感のパンケーキが人気です。レモンのほんのりとした酸味が体に優しく朝の目ざめにぴったりですよ。
鶴岡八幡宮へ続く朱色のニの鳥居に近い若宮大路沿いにある「ブッチェリア べべ カマクラ」は、お店の前に広いテラスがあり、青々とした松の木々に古都の風情を感じながら過ごせます。薄い生地で具材をはさんだパニーニのような南イタリア地方のローカルフード「プッチャ」をはじめ、本店の工房で手づくりするチーズもおすすめです。
通りに面したテラスは心地のいい風が吹き抜けます。ワインはイタリアをはじめとしてフランスやポルトガルなど多国籍に揃い、生ハムと盛り合わせたブッラータとの相性は抜群。鮮度抜群のフレッシュチーズをぜひ堪能して。
今回は鎌倉の自然に触れながら心地よく過ごせるカフェやレストランを特集しました。ぜひプランをたてて、鎌倉の旅行を楽しんでくださいね。
