西荻窪駅からすぐのところにある「浅煎りコーヒーと自然派ワイン Typica」。斬新な食材をふんだんに使ったパフェで瞬く間に西荻窪の人気店になりました。毎月20日ごろに変わるパフェをはじめ、店主のこだわりがいっぱい詰まったお店の中を覗いてみました。
JR西荻窪駅の南口を出て、JRの高架下に沿って歩くこと2分。商店街の一角に「Typica(ティピカ)」はあります。こちらは、名物のパフェとカレーのほか、浅煎りのスペシャルティコーヒーと自然派ワインが昼夜問わず楽しめるお店。
オープンは2020年。以来、斬新すぎるパフェが話題となり、瞬く間に人気店に。吉祥寺で人気のコーヒー店「LIGHT UP COFFEE」を立ち上げ、6年にわたってコーヒーカルチャーを発信してきた相原民人さんと、吉祥寺の「ヴィネリアハーベスト」で料理の腕を磨いた沙季子さんがご夫婦で切り盛りしています。
美術とデザインに携わっていた芸術的なご夫婦。店内では、ご夫婦が織りなす洗練されつつもどこか暖かみのある世界観が漂います。「とことんこだわったメニュー、西荻でココでしかないものを提供していきたいと思っています。種類は少なくとも、個性や緊張感のあるものを出したい」と相原さん。
毎月20日ごろに、月1で変わる看板メニューの「パフェ」からもその思いが伝わってきます。訪れたこの月のパフェは「黒イチジクとスパイスのパフェ」(単品2500円/ドリンクセット2700円)。パフェは、コンポートやジュレ、アイス、ムースなど全12種類の品々がイン。
中には、「鶏レバーのアイス」「ドライフィグ、干しブドウのミートパイ」など味がおよそ想像つかないような食材の組み合わせがあっておどろかされます。しかも、口に含むと驚きのおいしさで再びおどろいしてしまうはず。
セットドリングメニューとして和光茶やチャイなどもありますが、こちらに来たらぜひ、店主が選ぶスペシャリティコーヒーやワインなどこのパフェにぴったりのペアリングドリンクをいただきたいところ。それぞれ常時4~5種類用意されています。
「黒イチジクとスパイスのパフェ」には「ブラジル カイオ ペレイラ」がおすすめだそう。ヘーゼルナッツや黒糖のような甘さのある飲みやすい一杯でした。
人気メニュー「カレー」も要チェックです。旬の素材の味を大切に、スパイスをふんだんに使用。一口いただくと、スパイスのニュアンスが口いっぱいに広がる、まさにオンリーワンのオリジナルカレーです。カレーには、ゆで卵、ピクルス、チーズのトッピングが可能で、一品だけなら無料でつけてくれるのもうれしいところ。
ドリンクが付いた「季節のカレーセット」(1600円。ハーフ1300円)のほか、Typicaの魅力をまるごと味わえる、パフェとドリンク、カレーのセットの「ティピカコース」(3400円)もあります。前者は大きいサイズのカレー、後者はハーフサイズのカレーが付きます。
ご夫婦の芸大時代の同級生や常連のお客さんのイラストなど、カフェ空間にちりばめられた小物もとても素敵。西荻窪を訪れたら毎回立ち寄りたくなりますね。