鎌倉の老舗菓子店といえば、「鳩サブレー」が人気の豊島屋。昔ながらの素朴な味のサブレーや伝統ある和菓子が並ぶなか、年々充実しているのが鳩をモチーフにした「鳩これくしょん」です。鳩サブレーにそっくりな鳩妻鏡や消しゴムをはじめ、豊島屋 本店でしか出会えない貴重でかわいい鳩グッズたち。今回は、初詣帰りのお土産にもぴったりな、この時期ならではのコレクションをご紹介します。
鳩サブレーが生まれたのは、豊島屋がはじまって間もない明治30年頃。初代店主が異人さんからもらった楕円形のお菓子に感動し、「これからの日本の子どもたちに喜ばれるのはこれだ!」と、この味を何とか表現したいとお菓子を作ることにしました。その試作品を食べた友人から「これは私が外国で食べたサブレーというお菓子に似ている」といわれ、初めて「サブレー」という言葉を知った店主。「三郎」と似た響きに親しみを感じ、八幡さま(鶴岡八幡宮)のお使いといわれる鳩の形にし、「鳩サブレー」と名付けたのです。
それではさっそく、この時期ならではの「鳩これくしょん」を紹介していきましょう。まず、新年に欠かせないのが2023年の特別カレンダー。鳩サブレーの形をモチーフに大人シンプルに仕上げた壁掛けカレンダーと、鎌倉十三仏詣りがイラストデザインされた卓上カレンダーです。壁掛けカレンダーは、和テイストの淡いカラーが魅力的。サブレーの主原料でもある鮮やかなバター色の台紙が目を引く卓上カレンダーは、ちょっとしたセンスが感じられます。お菓子と一緒に買える期間・個数限定販売のセットも人気です。
こちらは期間・個数が限定販売されている「干支クリップ」。2023年の干支「卯」と鳩サブレー型の紙製クリップが5個ずつ入っています。パッケージも愛らしく、環境にやさしい紙製というのもうれしいポイント。オフィスで使うのはもちろん、お友達へのお土産としても話題になりそうなグッズです。
毎年デザインが変わるオリジナルの鳩サブレー干支缶。2023年卯年は新進気鋭の日本画家・古家野雄紀さんとコラボレーションし、新しい年を祝うウサギと鳩たちが仲良く遊んでいる様子がかわいらしく描かれています。鳩サブレーが8枚入っており、お年賀にも最適です。
赤缶と白缶が選べる、おめでたい「小鳩豆楽」。大正時代から愛されてきたロングセラー商品です。豆粉に和三盆などを配合して仕上げた豆楽は、口に含んだ途端豆の香りがふんわり広がり、独特な風味が楽しめます。かわいらしくふっくらとした小鳩の形は、食べるのがもったいないほど。「マメに楽しくお過ごしいただけますように」との願いもこめられているため、お配りものとしても重宝します。
冬の時期にだけ限定販売される、「お干菓子『初冬』(折箱)」と「鎌倉の彩『初冬』」。鎌倉の四季を表現した、お干菓子の詰め合わせです。季節にちなんで、雪の結晶の形のお菓子が入っており、箱の中に風情が漂います。「鎌倉の彩『初冬』」はお干菓子がのっている蓑型の器も食べられるそう。おもたせにもちょうどよいお菓子です。※干菓子の内容は季節により異なります。売り切れの場合はご容赦ください。
130年近い歴史を持つ老舗の菓子店、豊島屋。昔から伝わる伝統的なお菓子が手に入るので地元の人に愛されているのはもちろん、いまや「鳩これくしょん」をお目当てに県外からくる女性も少なくありません。ご自身で愛でるもよし、お友達や同僚におすそわけするもよし! 鎌倉散歩の途中で、ぜひ立ち寄ってみませんか?