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長浜にできた発酵がテーマの新施設「湖のスコーレ」は素敵&おいしいものがいっぱい♪

  • 2022年5月16日
  • ことりっぷ


はるか昔から発酵の文化を大切に育んできた滋賀県は、全国でも有数の米どころ。お米を原料とする糀を生かした味噌や醤油、甘酒、日本酒など発酵食品がさかんに作られてきました。日本でもっとも古い歴史を持つお寿司として知られる鮒寿司も、滋賀県の郷土料理です。近年全国的に発酵食への注目度が高まるなか、発酵をテーマにした体験型商業文化施設「湖(うみ)のスコーレ」が2021年12月、長浜に誕生しました。
びわ湖の北東部に位置する長浜は、豊臣秀吉公が開いた城下町の面影をいまも残す情緒豊かな町。「湖のスコーレ」は、そんな長浜の中心地にあります。JR長浜駅の東口から徒歩6分。瓦屋根に黒い壁、白い窓枠のクラシカルな黒壁ガラス館からアーケード街の大手門通を東へ、曳山博物館が見えてくれば、その手前が目的地「湖のスコーレ」です。
湖のスコーレは、ストア、ギャラリー、喫茶室、発酵スタンド、醸造室、チーズ製造室、体験教室、図書印刷室の計8つからなる商業文化施設。奈良の人気セレクトショップ・くるみの木のオーナー・石村由起子さんと、ロングライフデザインをテーマとし、地域の暮らしや観光をデザインする「D&DEPARTMENT」の副社長で滋賀県出身の相馬夕輝さんのおふたりがプロデューサーとなり、そのご縁からつながっていったさまざまなジャンルのプロフェッショナルたちが創り上げた場所です。「スコーレ」とはギリシャ語で「学校」のこと。ここで五感を満たし、さらに深く学びたいという気持ちもおのずと生まれる、そんな文化が宿る場所にという願いが込められています。
湖のスコーレの最大の魅力は、同じフロア内にチーズの製造室と、味噌、甘酒、どぶろくの醸造室があること。複数の蔵元と農家での修業を経て独立した醸造家・ハッピー太郎さんの醸造室は、優れもののタンクも完備。糖度や旨みを存分に引き出した完熟糀をもとに味噌や甘酒、どぶろくなどを醸造し、販売しているのです。
五穀豊穣を象徴し、田んぼの守り神でもあるキツネを切り絵で表現したラベルが目を引くどぶろくは、少しずつ醸造しているので季節を問わずフレッシュな一瓶が購入できます。お米が原料なのに、カクテルのようにフルーティー。シュワッと弾ける微発砲が爽やかで、暑い季節にもおすすめです。
また、チーズの製造で数々の賞を受賞した滋賀県竜王町・古株牧場から届く搾りたての生乳を使い、牧場直伝の製法でチーズをひとつひとつ手づくりしています。
ここで出来上がったチーズや味噌、甘酒が同じフロアのストアに商品として並び、喫茶室の食材としても活用されているのです。ストアの人気商品は、ハッピー太郎さんの手づくり白味噌に古株牧場直伝のチーズをあわせた「味噌フロマージュ」だそう。
喫茶室には、県内の生産者から届く新鮮な食材と、館内で製造したチーズや味噌、甘酒などを生かしたメニューがそろいます。おすすめは、滋賀県産のお米を使った季節替わりのドリア。取材時は「へしこと春蓮根、菜の花のドリア ぬかバター添え」。アツアツのドリアにのせ、とろりと溶けていくぬかバターを絡めながらいただくひと品で、発酵食の旨みを織り重ねた深い味わいに魅了されます。喫茶室の中央には、テキスタイルが人気のブランド・ミナペルホネンが手がけた施設のロゴ「S」の形をした大きなテーブルが据えられていて、ゆったりとくつろげる空間です。
人気の「米糀チーズケーキ」は、米糀、生クリーム、クリームチーズ、フロマージュブランなどを練り込んで焼き上げた、しっとりとしたチーズケーキ。米糀のつぶつぶ感がアクセントになっています。
入り口付近には、地元滋賀や全国から選りすぐったうつわやカトラリーなどの生活道具、調味料、紅茶、コーヒー、日本茶など、パッケージデザインまでも素敵なアイテムが並んでいます。
別館1階には、彦根の書店「MITTS FINE BOOK STORE」がセレクトした新刊と、プロデューサーがセレクトした古書合わせて約3000冊をそろえる図書印刷室も。ライスインクを使った「リングラフ印刷機」が設置されており、印刷ワークショップも開催されているそう。
時折開催されるチーズや味噌作りのワークショップは、募集開始からすぐに予約が埋まるほどの人気。今後は食を中心に多彩な体験プログラムを実施し、喫茶室のメニューもどんどん進化していく予定とのこと。
「発酵」を通してふだんの暮らしを心豊かにしてくれる、とっておきの場所へ出かけてみませんか。

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