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【笠間焼編③】うつわの上手な使い方を教えてくれる、笠間のこだわりカフェ2選

  • 2021年11月3日
  • ことりっぷ


暮らしの道具として長年愛され、使ってこそ生きる笠間のうつわ。上手な使い方を知りたければ、地元のカフェを訪ねてみるといいですよ。そこには、自分でも取り入れてみたくなるヒントがたくさん。今回は、笠間焼のうつわで多彩なメニューを提供する2つのカフェを紹介します。料理の盛り付けやうつわの質感を楽しみながら、お店自慢のランチやスイーツをいただきましょう。
笠間稲荷神社の門前通りに建つ「庭カフェ KULA」は、江戸時代から残る2階建ての土蔵をリノベーションしたカフェ&バー。和の趣が漂うアプローチには笠間の特産・稲田石が敷き詰められ、まるで京都の路地裏に迷い込んだような非日常の気分を味わえます。大きな梁や漆喰の壁など、蔵の雰囲気を生かした店内もいいですが、晴れた日のおすすめは蔵の裏手に広がるテラス席。表通りの賑わいから離れ、緑の中でゆったりくつろぐことができますよ。
料理に使われるうつわはもちろん笠間焼で、お店のスタッフが作陶したものもあるというからびっくりです。ここに来たらぜひいただきたいのが、フレンチテイストの盛り合わせ「KULAプレート」。笠間焼の小皿にのせたキッシュ、コロッケ、サラダ、フルーツのほか、スープとパンもセットになった、ワンプレートならぬ“多プレート”ランチです。小皿にはさまざまな種類があり、組み合わせの妙を見るのも楽しい。仕切りのある木箱にのせるというアイデアも、お弁当感覚で素敵です。ついつい集まりがちな小皿を、こんな風に生かしてみては?
手づくりのスイーツメニューもお楽しみのひとつ。自家製ケーキは、笠間焼の人気作家さんのうつわで味わうことができます。写真は、Keicondoさんによるフラットなプレート。土の質感が美しく、ただのせるだけで洋菓子でも和菓子でも様になります。
どれにしようか迷ったら、本日のケーキ、和菓子、アイス、フルーツをそれぞれ小皿に盛り合わせた「松花ドルチェ」(1000円)をどうぞ。ランチメニューもスイーツも定期的に変わるので、訪れる度に新しい出会いがありますよ。目で、舌で味わいながら、贅沢な午後のひとときを過ごしましょう。
「笠間の料理を、笠間のうつわで」。それが「Lunch&Cafe 陶之助+」のコンセプト。使用する食材は地元・笠間や茨城県産のものにこだわり、陶芸家である店主をはじめ、笠間で活躍する作家さんたちのうつわで提供しています。10種類以上の野菜を使った具だくさんのスープに、エビトーストやサラダ、プチデザート、ドリンクがセットになったスープランチは、ボリューム満点ながらもヘルシーな一品。笠間焼らしい、ぼってりとした土の質感を感じる白のスープ皿が、トマト風味の赤いスープを引き立てます。
チーズケーキやシフォンケーキ、ガトーショコラなど、自家製スイーツメニューが豊富なのもうれしい。中でも人気は、これを目当てに訪れる人も多いという「陶之助+のプリン」です。卵白を使わず、卵黄と牛乳だけで仕上げた濃厚な味わいと、ほろ苦いカラメルの風味がたまりません。どっしりとしたたたずまいは和食器との相性もぴったり。スイーツは全品テイクアウトOKなので、自宅で似合ううつわを探してみましょう。
伝統的な笠間焼でいただけるのは、和・洋・アジアの多彩なメニュー。渋めに見える和のうつわも、のせる料理や盛り付けで表情が変わることに驚きます。大きめの深皿を丼として使うなど、真似したくなるアレンジがたくさん。
料理はすべて、食材本来の味や香りを生かし、シンプルに仕上げたものばかり。スイーツはもちろん、ドレッシングやソースなども手づくりだといいます。どこか無国籍な雰囲気が漂う居心地のいい店内で、味わい深い料理とうつわのマッチングを楽しんで。
「ことりっぷマガジン秋号 Vol.30」では、陶芸の兄弟産地・茨城県笠間市&栃木県益子町のうつわやギャラリーとともに、うつわ使いの参考にしたいカフェやふたつのまちの素敵なスイーツを紹介しています。東京からアクセスしやすく、秋は陶芸市も開かれ、ゆっくりおさんぽするのにぴったり。ぜひご覧ください。

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