熱海駅から徒歩12分、熱海銀座商店街でひときわ異彩を放つのが2021年3月にオープンした和栗モンブラン専門店「和栗菓子kiito-生糸-」です。こちらは、熱海の老舗「古屋旅館」と京都の名店「和栗専門 紗織」が共同プロデュースした和栗スイーツカフェ。
熊本産和栗100%のモンブランを、注文を受けてから細さ1mmの錦糸状に絞って提供してくれます。静岡茶やワイン・日本酒とのペアリングも新鮮で、一度食べてもまたすぐ恋しくなる絶品モンブランです。
オープン以来、平日でも行列が絶えない人気店となっている「和栗菓子kiito-生糸-」は熱海では少ない「大人が熱海時間を過ごすカフェ」。栗色が目印の建物は、もともと映画館だった建物を現代風にリノベーションしたそう。外にいながら、テイクアウト用のモンブランを絞る様子も見られるので、並んでいるときからワクワクします。
高い天井から優しく間接照明が落とされ上質なインテリアに包まれた空間は、カフェということを忘れてしまうほど高級感にあふれています。まるでフレンチレストランの名店で食事をするような……。まさに大人のための空間でゆっくり味わいましょう。
入り口を入ると、カウンターにはオリジナルのモンブラン絞り機が鎮座。カウンター席に座ることができたら、目の前でスタッフが細さ1mmの錦糸状に絞るライブ感たっぷりの光景を眺められます。
スプーンやフォークなどのカトラリーは、ポルトガルを代表するカトラリーブランド「クチポール」を使用。樽材を使った敷盆は、富山県の家具職人に特注で作ってもらったオリジナルで、不老長寿を意味する朱色が目を引きます。
和三盆とサトウキビで作るメレンゲは、最小限の甘みを加えて低温で長時間じっくりと焼き上げます。オーブンから直接取り出したメレンゲはサックサク。その上にスポンジケーキ、熊本産和栗のクリーム、北海道の生乳を原料とした純正生クリームを乗せて土台が完成します。
最後に熊本県上益城郡産の和栗100%のモンブランペーストをモンブラン絞り機に投入。細さ1mmの錦糸状モンブランをこぼれそうになるくらい贅沢にのせていきます。絞り機から滝のように流れ落ちる様子は必見で、芳醇な栗の香りがふんわりと鼻をくすぐります。和栗のスライスと銀箔をトッピングして完成です。
食べるのがもったいないほどの美しいフォルムで登場する、絞りたての「生糸モンブラン」。梅昆布茶とベリーソースが添えられ、すべてのお菓子がペアリングドリンクも付き、同料金内で選べるのは煎茶やほうじ茶、和紅茶など。追加料金を払えばシャンパーニュやワイン、日本酒などとのペアリングも楽しめます。今回はお店のおすすめ「ぐりほうじ茶」をセレクト。
ナイフを入れると、サクッというメレンゲの心地いい音が。細さ1mmの錦糸状モンブランとともに和栗の強い香りが漂います。上品な甘さのモンブランとサクシュワ食感のメレンゲ、さらに和栗クリームと生クリームが口の中で絶妙に絡み合う極上の味わい。食べ終わった直後にまた食べたい!そんな気持ちが沸き上がる、感動的なおいしさです。
さらに贅沢なスイーツを味わいたいなら、季節のフルーツとコラボした「和栗と季節の果物パフェ」を。
熊本県上益城郡産の和栗のモンブランペーストに、沖縄産完熟マンゴー、自家製のサクサククッキーや地元産丹那ヨーグルト、パッションフルーツのパンナコッタなど夏の魅力たっぷりのグラススイーツ。ぜひシャンパーニュとのマリアージュを試してみてはいかがでしょうか。
こちらの「沖縄産マンゴーのパフェ」は9月中旬ころまでの提供。果物は2カ月に一度のペースで変わるので、季節ごとに旬の味覚を楽しむことができるのがうれしいですね。
テイクアウトメニューは、「1mm和栗のモンブランソフトクリーム」(ミルク/静岡茶)と「和栗と木苺のモンブランケーキ」(1500円)の2品。ソフトクリームは、ほろほろのシュトロイゼル、自家製ブレンドのソフトクリーム、メレンゲの上に生糸モンブランがたっぷり。熱海の街を散策しながら味わってみては?
モンブランケーキは、おいしいうちに召し上がってほしいと、賞味期限は60分。持ち歩きながら食べても、旅館の客室で食べてもOK。上質な和栗モンブランを気兼ねなく楽しんでくださいね。