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古き良き時代の風情に触れるくつろぎのひととき♪横浜「カフェ 金澤園」

  • 2021年6月4日
  • ことりっぷ


歌川広重が浮世絵に描く金沢八景の景勝地として知られる入り江にたたずむ「カフェ 金澤園」。かつては文化人も多く訪れる料亭「金澤園」として親しまれ、今なおその当時の面影を色濃く残す広いお屋敷が昨年カフェとしてオープンしました。日本情緒漂う床の間のある大広間ではオムレツやスイーツが楽しめます。歴史あるエリアの散策途中に立ち寄ってはいかがでしょうか。
昭和5年に宿泊のできる料亭として営業を始めた「金澤園」は、見晴台が整備され潮干狩りや海水浴などで多くの人々に愛されてきました。品川から海路で運んで移築したという風情あふれる日本家屋に一歩足を踏み入れると、レトロな雰囲気が漂います。木枠のガラス戸や若松の描かれた障子、ステンドガラスのある風呂場など修繕しながら大切に使い内装もほぼ建築当時のまま。この建物は貴重な国登録有形文化財に指定されています。
風光明媚な入り江に建つ金澤園には与謝野晶子や高浜虚子といった文化人も訪れたという記録も残っています。2階の大広間からはすぐ近くに海が見られ、夏の避暑地としても賑わっていたのだそう。今はこの大広間を囲む木々がまるで緑の回廊のように生い茂り、四季折々の表情を楽しませてくれます。
料亭の頃、種類の多い日本料理を作る調理場は焼き方や煮方、揚場など料理ごとにエリアが分かれ、大勢の職人気質の料理人がそれぞれの仕事を専門的に受け持っていたのだそう。そのため1階の調理場はとても広く、この場所だけはリノベーションをして今はカフェのイス席になっています。頭上の太い梁など骨組みがしっかりしています。
初代の店主のひ孫にあたる今のオーナが、海外留学で古い建物を大切にしながら使い続ける文化を目の当たりにしたことが、このカフェを始めるきかっけになったのだそうです。貴重な文化財の日本家屋に気軽に立ち寄ってもらいたいという思いで、オムレツやスイーツなどの軽食を用意しています。大広間でのんびりしていると、昭和初期にタイムスリップしたような感覚になりますよ。
自慢のタルトは、定番の「クルミ」「バナナ」のほかに数種類の季節のタルトが用意されています。大き目にカットされたタルトはハーフサイズにもしてくれるので希望すれば2種類の味が楽しめます。
この付近には朱塗りの橋がかかる浄土式庭園で知られる称名寺や隣接する金沢文庫もあり様々な歴史に触れることができます。ぜひ時代の流れを感じながらのんびり過ごしてくださいね。

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