東京から2時間弱、名古屋から3時間弱で行ける山梨県の高原リゾート、小淵沢。標高900mにあり、関東甲信地方でもっとも日照時間が長く、晴天率が高いことでも知られています。雄大な八ヶ岳の眺めと爽やかな空気、おいしい食を楽しめる人気のエリアです。
小淵沢駅に着いたら、レンタカーを借りてさっそく出発です。
はじめに向かうのは、蕎麦Hajime。東京やシンガポールでフレンチのシェフをしていた店主が編み出すメニューは、コース仕立て。ゆったりとしたオシャレな空間で、前菜からお蕎麦、デザートまで一品一品ていねいにつくられたコース料理が楽しめます。
カフェやレストラン、ショップが集まる星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳のピーマン通り。この一角にあるマルサマルシェ クッキングスタジオ八ヶ岳は、スイーツやパンなどをつくってその場で食べられる体験型カフェです。
自家農園でとれた新鮮なフルーツを使って、レシピを参考にあれこれ迷いながら作るのは、楽しいひと時です。
キース・へリングは、ストリートアートとグラフティアートの先駆者のひとりとして、80年代のアメリカの現代アートを牽引したアーティストです。
1990年にエイズにより31歳の若さで亡くなりましたが、「ラディアント・ベイビー(光り輝く赤ん坊」)や「ドッグ」などのキャラクターは、ユニクロのTシャツなどとのコラボで、現在でも広く知られています。
そんなへリングの作品を多数収蔵する、世界で唯一の美術館が「中村キース・へリング美術館」です。
館内は「闇から希望へ」というテーマで、へリングが放つメッセージを体感できるように設計されています。
収蔵作品数は資料も含めおよそ300点。わずか31年の人生を駆け抜けたへリングの作品のパワーを感じてみましょう。
昼間は富士山と南アルプスを眺めながら、夜は星空を眺めながら食事が楽しめるのが、ハーベストテラス八ヶ岳です。
ファーム・トゥー・テーブルをコンセプトに、テラス下の畑でとれる野菜やフルーツ、地元産の肉などをメインに使った料理がいただけます。
ユニークな外観が異彩を放つスモールブティックホテルが、ホテルキーフォレスト北杜です。八ヶ岳南麓の自然と調和するように設計されており、この中にあるのは、わずか6室の客室とゲストオンリーのバーのみ。アートと自然に触れながら、上質なホテルでリラックスした時間を過ごしませんか。
日本名水百選にも選定されている三分一湧水は、戦国時代に八ヶ岳の懐から湧き出る水を農業用水として3つの村に均等に分けるためにつくったもの。湧水を桝に引き入れ、中心に置いた三角形の分水石によって三等分にする様子を、間近に見ることができます。
周囲は公園になっていて、木立の中を散策するのも楽しいですね。
近くには八ヶ岳南麓の湧水について仕組みや歴史を知ることができる博物館「湧水館」があるので立ち寄ってみましょう。
晴れた日には3階からの眺めも楽しめます。
隠れ家のような一軒家レストラン悠山房は、シェフを務める奥様と、ホールを預かるご主人が二人三脚で長年続けてきた欧風レストランです。
週3〜4日、ランチタイムのみの営業ですが、ていねいに作られた料理ともてなしで常連さんたちに愛され続けています。
メインは肉の煮込み料理、肉のロースト料理、魚料理の3種類から選べ、パンとコーヒーがついて1700円。ほかにドリアセット(1350円)や自家製スイーツなど、どれもていねいにつくられたやさしい味わいです。
新緑がきもちのいい季節、自然の中に身を置き、お散歩しているだけでもリフレッシュできますよ。