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「上高地」 Q&A解説

読み:
かみこうち
英名:
Kamikochi
  • Q: 上高地を走るバスの環境対策は?
    上高地を走る路線バスは、自然破壊を防ぐためにどんな対策を取っているのだろうか。

    A: 上高地は、長野県松本市から西へ30kmのところにある高原観光地で、中部山岳国立公園の中心地となっている。早くから環境保全に力を入れ、1960年代以降、マイカー規制や観光バス乗り入れ規制などが実施され、観光と自然保護を両立するモデル地域だ。上高地を走る路線バスは、主にアルピコ交通のバスで、同社では1994年にディーゼルエンジンを主体に、電気を補助動力とするハイブリッドバスを10台導入した。それ以降もメーカーや自治体と協力して台数を増やし、上高地、乗鞍岳、白骨温泉でハイブリッドバスを運行している。

  • Q: 上高地に生えているケショウヤナギとは?
    梓川に生えるケショウヤナギは上高地の象徴的な存在とされているが、なぜか。

    A: 上高地では、早くから高山植物の採取禁止、岩魚などの捕獲禁止が実施され、自然保護活動の先駆的な役割を果たしてきた。ケショウヤナギは、山火事、土砂崩れなど大規模な環境変化下で真っ先に生える木として知られ、わが国では北海道の十勝・日高地方と上高地を中心とする梓川にしか生えていない。梓川の土壌は枯葉などが堆積した30cmほどしかないため、洪水が起きると普通の樹木は流されてしまうが、ケショウヤナギは根を垂直に土壌深く伸ばすため、洪水にも耐えて自生している。なかでも梓川中流に生えている樹齢200〜300年のケショウヤナギは、高さ15m、根回り7.5mの巨木で、上高地の象徴的な存在となっている。しかし、このケショウヤナギも衰弱が進んでおり、上の方の枝は枯死しているため、そのまま自然のまま枯れ死させるか、注射などをして生き延びさせるか、地元の人を中心に静かな議論が起きたこともあるほどで、環境問題を考えるための教材ともなっている。

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