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「活性酸素」 Q&A解説

読み:
かっせいさんそ
英名:
Active Oxygen
  • Q: 活性酸素が発生するメカニズムは?
    活性酸素がフリーラジカルといわれるのはなぜ?

    A: 人間が呼吸して取り込む酸素分子は、電子が2個ずつ対(ペア)になった状態のときに安定する物質である。ところが、この酸素分子に電子が1個だけ飛びこんでくると、安定したペアが崩れてしまい、ペアを組めなくなった電子がペアになる相手を探して強引に電子を奪い取ってしまう。活性酸素は、このように電子が一つ足りない不安定な状態にあり、近くにある細胞などの物質から無理やり電子を奪って安定しようとする酸素であり、電子を奪う際に細胞などを傷つけてしまう。一方、フリーラジカルとは、不安定で反応性の高い原子や分子をさす言葉で、活性酸素はその代表的な例として挙げられることが多い。

  • Q: 活性酸素の害を抑える方法は?
    活性酸素の害を抑えるため、日常生活でどんなことに注意すればよいのだろうか。

    A: 活性酸素は、呼吸で体内に取り入れられた酸素がエネルギーを生み出す過程でつくられる、他の分子と結合しやすい状態の酸素分子のことである。その誘発要因としては、過激なスポーツ、タバコ、大酒、食品添加物の大量摂取などがあげられているので、ウォーキングなど適度なスポーツと、バランスがとれた節制ある食生活が、活性酸素を抑制する基本になる。活性酸素から身を守る働きをする抗酸化物質のことをスカベンジャー(掃除屋の意)というが、ビタミンA(β−カロチン)、B群、C、Eなどを含んだ食べ物には活性酸素を抑制する働きがある。ビタミンA(β−カロチン)はノリ、ワカメ、パセリ、ホウレンソウなど青菜類、カボチャなど、ビタミンB群はウナギ、レバー、納豆など、ビタミンCならエダマメ、カリフラワー、キャベツ、かんきつ類。そしてビタミンEは、小麦胚芽、植物油、アーモンドなどから摂取することができるので、野菜を中心とした食生活が活性酸素を抑制するのに効果的といえる。

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