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「食育」 Q&A解説

読み:
しょくいく
  • Q: 「食育」とスローフードとの関係は?
    「食育」とスローフードにはどんな共通点があるのだろうか。

    A: 食育は、国民一人ひとりが、あらゆる世代にわたって、健全な食生活に必要な知識や判断力を習得し、それを実現できるようにすることを目指すための取り組みのことだ。一方、スローフードとは、もともとハンバーガーショップなどに代表されるファーストフードに対し、伝統的な食文化を大切にしながら、食事をゆったり楽しむことを指す言葉だ。日本のスローフード運動は、郷土料理の見直し、小生産の食品の保護、質の高い素材の提供、さらには、子どもを含めた消費者への味の教育の推進などがテーマとなっている。食育においても、農林水産省などが策定した「食生活指針」の中に、「食文化や地域の産物を活かし、ときには新しい料理も」という項目があり、「地域の産物や旬の素材を使うとともに、行事食を取り入れながら、自然の恵みや四季の変化を楽しみましょう」という呼びかけが行われている。こうしたことからも、食育とスローフードには多くの共通点があるといえる。また、地元でとれたものを食べる「地産地消」にも通じるものが多い。

  • Q: 「フードガイド」とは?
    アメリカで食の目安として使われている「フードガイド」とはどんなものなのだろうか。

    A: 「フードガイド」とは、望ましい食事のために「何をどれだけ食べればいいか」が一目で理解できるように図式化されたガイドだ。カナダの「虹のデザイン」などがあるが、アメリカの農務省が推奨する「ピラミッド型」がもっとも有名だ。このフードガイドはピラミッドの形をしていて、三角形の底辺に炭水化物、その上に野菜、果物、その上に乳製品、たんぱく質が積み重なって、頂点に嗜好品が乗せられているというデザインとなっている。つまり炭水化物を基本として、野菜、果物が大変重要な位置を占めている。食事の重要度からいくと嗜好品は最後になる。日本でも、2004年12月に厚生労働省、農林水産省が「フードガイド検討会」を設置。国民一人ひとりが、あらゆる世代にわたって、健全な食生活に必要な知識や判断力を習得し、それを実現できるようにするための「食育」の推進を目指して、わが国独自の、わかりやすく、適切なフードガイドづくりがはじめられている。

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