A: 1997年から3年に一度開かれている太平洋・島サミット(PALM)は、日本と太平洋島しょ国の首脳が、貿易や安全保障問題に加えて、持続可能な開発や気候変動、海面上昇などの環境問題について話し合う貴重な場だ。2000年のPALM2では、「太平洋環境声明」が採択された。また、2009年のPALM5は「エコで豊かな太平洋」をキャッチフレーズとして開催され、「太平洋環境共同体」に関する首脳宣言などが採択された。2012年5月に沖縄県名護市で開催されるPALM6では、太平洋環境共同体基金による支援分野の拡大などを話し合う予定だ。
A: 2012年のPALM6にあわせて、5月23日〜26日に宮古島市で行われる「高校生太平洋・島サミット(Young PALM)」は、大洋州諸国の高校生が環境について話し合う会議だ。そこでの議論の結果は、PALM6参加国への提言としてまとめられる。また、地元の高校生との交流やホームステイを通して、学生の国際交流感覚を養う人材育成プログラムとしての意味もある。