A: 原単位は、一定の量の製品などを生産するのに必要な、原材料やエネルギーの量だ。製造分野だけでなく環境分野でも指標として用いられている。このうち、経済活動量１単位当たりの温室効果ガスの排出量を表すのが排出原単位。電力を例にとると、日光を太陽電池で電力に直接変換する太陽光発電による温室効果ガスの排出量は、ＣＯ2に換算して１kW時当たり17〜48g-CO2/kWhほど。石油や石炭などの化石燃料を燃やして発電する方法に比べて、排出原単位は約40分の１に過ぎない。
A: 「エネルギーの使用の合理化に関する法律（省エネ法）」は、エネルギーを使用する事業者に対して、エネルギー消費原単位を年平均で１％以上低減するよう求めている。一方、オフィスビルやショッピングセンター、病院、ホテル、学校など業務用ビルの省エネを進めるには、ビル全体のエネルギー消費原単位を計算して、消費エネルギーを予測計算する必要がある。このためのツールとして開発されたのが、原単位管理ツール「ＥＳＵＭ」。部門ごとの区画をメッシュで描くだけで建物情報が自動的に構築されるなど、使いやすい機能が満載のスグレモノだ。（財）省エネルギーセンターのウェブサイトから、無償でダウンロードして利用することができる。
