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「リチウムイオン電池」 Q&A解説

読み:
りちうむいおんでんき
英名:
Lithium ion battery
  • Q: リチウムイオン電池の特徴は?
    リチウムイオン電池にはどんな特徴があるのだろうか?

    A: リチウムイオン電池二次電池の1種で、繰り返し充放電できる。電圧が3.7Vと高電圧で、重量または体積当たりどのくらいエネルギーを取り出せるかを表す指標であるエネルギー密度が高い。また、電圧低下につながるメモリ効果(完全に充放電しないと電池の容量がだんだんと小さくなる現象)が起こらずつぎ足し充電でき、自己放電が少ないなどの特徴がある。このため、小型軽量化、高機能化が進む携帯電話やパソコンなどの機器に広く搭載されており、ハイブリッド車や電気自動車に搭載する二次電池としても使用が広がると期待されている。また、(独法)産業技術総合研究所は、2006年11月に、コバルトを含まない安価で高容量のリチウムイオン電池用の正極材料を開発したと公表した。この新技術は、資源的に豊富で安価な鉄やマンガンなどから正極材料をつくるもので、ハイブリッド自動車など大型リチウムイオン電池用として期待されている。

  • Q: なぜバッテリパックでしか売っていないの?
    リチウムイオン電池がバッテリパックのみで販売されるのはどうしてなのだろうか?

    A: リチウムイオン電池は、繰り返し充放電できる二次電池のなかでも、高電圧であることやエネルギー密度の高さなど数多くの優れた特徴を持ち、さまざまな用途での利用が広がっている。しかし、いっぱいに充電した状態で保存すると劣化しやすく、極端な過電圧や過放電によって、電極が不安定な状態になって激しい発熱が起こる。そして、破裂や発火の危険性もある。このため、リチウムイオン電池は単体では販売されず、電圧などを管理する制御回路と、過充電や過放電を防ぐ保護機構を組み込んだバッテリパックとしてのみ販売が行われている。また、リチウムイオン電池に関する環境対策を進めるため、2007年10月にリチウムイオン電池メーカー、機器メーカー、通信事業者など計22社が「携帯機器用リチウムイオン電池自主回収促進協議会」を設立した。

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