環境に配慮しながら生産性を向上させていく考え方や手法。「緑の生産性」と訳され、英語の頭文字を取って「GP」と呼ばれる。1992年にブラジル・リオで行われた地球サミットで提唱された持続可能な発展の理念を受けて、アジア生産性機構(APO)が提唱した。APOでは、環境にやさしい製品やサービスを生産するための技術と適切な経営手法を組み合わせた概念の普及、加盟国が環境問題と生産性向上に統合的に取り組むための支援などを行っている。
また、サプライチェーンのグリーン化、エネルギーの効率化や廃棄物管理などを含めた資源管理、GP実践者トレーニングプログラムなどの事業を実施している。2003年には、GP関連事業を効果的に実施するため、日本企業からの助言や協力を得ることを目的とする「緑の生産性諮問委員会」を設立した。同委員会には60社以上の企業の環境経営責任者が参加。「アジアにおけるサプライチェーンのグリーン化」を目指して、エコプロダクツのデータベース構築支援などの事業に参画している。