2025/03/12 08:59 ウェザーニュース
春の花粉シーズン真っ最中、つらい日々を過ごしている方も多い時期です。ウェザーニュースは花粉症の発症率や対策の実態を調査し、その結果を発表しました。
「あなたは花粉症ですか?」と質問したところ、11,779人からの回答がありました。「花粉症です」と回答したのは58%で、2人に1人以上が花粉症ということがわかりました。まさに「国民病」と言っても過言ではありません。
都道府県別にみると、最も花粉症の方の割合が高かったのは山梨県で72%、2位は三重県で69%、3位は静岡県で68%と続きます。東京都は7位、大阪府は18位、愛知県は7位でした。
全国平均の58%を超える県は本州の太平洋側に集中しており、特に関東甲信と東海で60%を超える県が多くなりました。
ウェザーニュースが全国に設置している独自の花粉観測機「ポールンロボ」による観測に基づいて解析された、2017〜2024年の花粉飛散の平均値を見てみると、東北北部の一部や福島県、関東甲信、東海などで特に飛散量が多いことがわかります。
東北北部では花粉症の発症率が30〜40%台で都道府県ランキングも40位以下のため、発症率と飛散量が完全に一致しているとはいえませんが、上位にランクインしている山梨県や静岡県、関東などでは飛散量も多い傾向にあります。
「花粉症になったのは何歳ごろ?」と質問したところ、10,349人からの回答がありました。「花粉症ではない」を除くと、「〜20代」の回答が48%と最も多く、花粉症の方の約半数が10歳未満や10代、20代で発症したことがわかりました。
また、『年をとると花粉症が軽くなる』と言われることもありますが、「50代以降」の発症も12%おり、まだ症状が出ていない方も油断できないことが伺えます。
今シーズン、新たに花粉症を発症した方がどれくらいいるのか調査しました。
「今季、花粉症デビューした?」と質問したところ、10,658人からの回答がありました。「花粉症ではない」を除くと、花粉症デビュー率は4%でした。西日本や東日本で花粉が大量飛散した2023年と比較すると、4ポイント少ない状況です。
今シーズン、2月は寒波による低温で花粉の飛散が抑えられたため、調査を実施した3月4日時点での花粉症デビュー率は少なめになったと考えられます。
ただ、関東でも2月の終わりからスギ花粉の飛散が本格化しており、2025年の飛散量は西日本や東日本で平年を上回る予想です。特に西日本は過去10年で最多に匹敵するおそれがあるため、今後新たに花粉症を発症する方が増えてくる可能性があります。
ウェザーニュースの花粉飛散情報を確認し、飛散量の多い日には特に厳重な対策をとるなど、花粉を取り込まない工夫が必要です。
調査概要「あなたは花粉症ですか?」
質問:「あなたは花粉症ですか?」
回答項目:花粉症ではない/花粉症です
調査日:2025年2月26日
回答者数:11,779人
調査概要「花粉症になったのはいつ?」質問:「花粉症になったのは何歳ごろ?」
回答項目:〜20代/30〜50代/50代以降/花粉症ではない
調査日:2025年2月25日
回答者数:10,349人
調査概要「今季、花粉症デビューした?」質問:「今季、花粉症デビューした?」
回答項目:以前から花粉症/今季デビュー/むしろ治ったかも/花粉症ではない
調査日:2025年3月4日
回答者数:10,658人