2025/03/01 12:17 ウェザーニュース
岩手県大船渡市で山火事が続いています。今日3月1日(土)は瞬間的に10m/s超の風が吹いていて、延焼の拡大が心配な状況です。次に大船渡周辺で降水が予想されるのは来週5日(水)頃とみられます。
今日の岩手県内はオホーツク海を進む低気圧の影響でやや風が強まっていて、大船渡では早朝に最大瞬間風速18.2m/sを観測。昼の時点でも10m/s前後の風が吹いています。
また、湿度は30%台と空気の乾燥した状態も続いているため、延焼が広がりやすい気象状況です。
気象衛星の可視画像では山火事による煙が依然としてはっきりと捉えられていて、勢いが衰えていないことがわかります。
大船渡市を含む岩手県では日本海に伸びる前線の影響が小さく、明日2日(日)以降も降水の可能性は低くなっています。
低気圧が発達しながら近づく4日(火)の夜から5日(水)にかけて、ようやく広範囲でまとまった降水となる見通しです。ただ、寒気の影響で雨ではなく雪で降る可能性があり、山火事の沈静化にどの程度の貢献があるかははっきりとしません。
3日(月)以降は気温が下がって寒さが厳しくなります。避難生活をされている方は、防寒をしっかりと行うようにしてください。