2月の気温は相次ぐ寒波で基準値下回る 冬の期間はほぼ平年並みも地域差大

  • 2025年3月1日
  • ウェザーニューズ

2025/03/01 09:59 ウェザーニュース

2月の日本の平均気温は相次いで襲来した寒波の影響で、基準値を下回りました。12月から2月の冬の期間の気温はほぼ平年並みでしたが、地域による偏りが大きくなっています。

昨年2月より大幅に低くなる

都市化の影響が比較的小さい全国15か所の代表地点(※)の観測値による、2月の日本の平均気温偏差は速報値で−0.46℃でした。過去2番目の高さだった昨年2024年の+1.83℃よりも大幅に低く、2月としては3年ぶりに基準値を下回っています。

また、冬の期間(12〜2月)では−0.07℃でほぼ平年並みになりました。

▼2月の平均気温平年偏差
 2025年 ー0.46℃
 2024年 +1.83℃
 2023年 +0.59℃
 2022年 ー0.67℃
 2021年 +1.44℃

※算出に使用している地点
網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島

冬の期間の気温は北高南低

日本全体で見た場合、冬の気温は平年に近くなりましたが、地域による差が大きくなっています。

全国のアメダス観測点の平均気温を見ると、北ほど高く南ほど低い傾向が顕著です。特に北海道の道東は平年より1.5℃以上高い所が多く、帯広市は+1.9℃の高さとなりました。九州南部は平年に比べて1.5℃以上低い所があり、鹿児島市の平年差は−1.2℃でした。

上空を吹く強い西寄りの風である偏西風が大きく南に蛇行し、西日本を中心に寒気が流れ込みやすくなったことが大きな要因と考えられます。

春から夏にかけては平年よりも高い予想

なお、2月に気象庁が発表した暖候期予報では、春から夏にかけて平年よりも気温の高い傾向が続く予想となっています。


現時点では昨年2024年ほど高温傾向が顕著ではないものの、平年より高くなりやすい状況は継続する見通しです。

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