2025/02/04 06:35 ウェザーニュース
冬型の気圧配置が強まり、上空に非常に強い寒気が流れ込み始めています。寒気の強さ・影響期間の長さから今季最強の寒波になることは確実で、大雪や暴風雪に警戒が必要です。
吹雪や積雪の急増により立ち往生が発生するなど、交通・物流への影響が懸念されます。
北海道の西の日本海に低気圧があり、発達しながら北上する予想です。この影響で日本の上空には非常に強い寒気が流れ込んできます。北日本から西日本にかけての日本海側を中心に広い範囲で雪が降っていて、所々で降り方が強まっている状況です。
南東から湿った風が吹きつけている北海道・道東の太平洋側では昨夜から強い雪が続いていて、帯広市では5時までの6時間で85cmの記録的な降雪を観測しています(速報値)。十勝地方には大雪警報が発表中です。太平洋側では昼頃まで、大雪による積雪の急増や吹雪による視界不良、吹き溜まりの発生に警戒してください。
北陸付近にはJPCZ (日本海寒帯気団収束帯)に伴う活発な雪雲がかかり、内陸部を中心に雪が強まっています。
上空5500m付近で−36℃以下という大雪をもたらす寒気は、午後になると北海道から山陰付近まで南下する予想です。また、5日(水)にはさらに強い寒気の中心が日本海から東北付近に流れ込むとみられます。
寒波のピークは6日(木)頃にかけてで、日本海側の地域では広い範囲で雪が強まるおそれがあります。短時間で積雪が急増するため、立ち往生の発生などに厳重な警戒が必要です。風も強まるため、猛吹雪による視界不良にも警戒してください。
特に、北陸付近にはJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が停滞する可能性が高く、断続的な強い雪が数日間続くおそれがあります。山地では6日(木)にかけて新たに150cmを超える雪が積もる予想です。平地でも大雪となるおそれがあり、物流が滞るなど生活への影響が懸念されます。
7日(金)にはいったん寒気の南下が落ち着くものの、8日(土)になると再び冬型の気圧配置が強まり、9日(日)にかけて寒気の影響が続く見通しです。日本海側の地域はさらなる積雪の増加や、吹雪による視界不良に厳重に警戒してください。
寒気が西回りで流れ込んでいるため、西日本は日本海側だけでなく九州の東シナ海側や山陽、四国の瀬戸内側などでも雪が降っています。上空1500m付近で−12℃以下の非常に強い寒気は、6日(木)にかけて九州北部や中国地方まで南下する予想です。平野部を含めて広い範囲で雪が積もり、路面状態が悪化するおそれがあります。車の運転は冬用タイヤやチェーンの装着が欠かせません。
風向き次第では大阪や京都方面、名古屋市などの濃尾平野方面でも雪の降る可能性があり、場合によっては都市部の市街地でも積雪となるおそれがあります。
上空の気圧の谷の動向に不確実性があるため、今後の情報に注意して対策は早めに行なってください。