
「夫の公認なら不倫してもいいですか?」発売中 / 画像提供:(C)グラハム子
ドラマ化される作品も増え、盛り上がりを見せているWEB漫画の不倫ジャンル。その中でも注目を集めているのが、グラハム子(@gura_hamuco)による『夫の公認なら不倫していいですか?』だ。夫に不倫がバレたうえで「公認」されているという特殊な夫婦関係を描いた本作は、実体験をもとにした“セミフィクション”としても反響を呼んでいる。今回、グラハム子さんに取材を行い、作品誕生の経緯や創作の裏側について話を聞いた。
「夫の公認なら不倫してもいいですか?」(1) / 画像提供:(C)グラハム子
「夫の公認なら不倫してもいいですか?」(2) / 画像提供:(C)グラハム子
「夫の公認なら不倫してもいいですか?」(3) / 画像提供:(C)グラハム子
「夫の公認なら不倫してもいいですか?」(4) / 画像提供:(C)グラハム子
本作の着想は、編集担当者からの提案がきっかけだったという。「不倫漫画は今とてもニーズがあると聞き、最初はためらいましたが、新しい挑戦として描いてみようと思ったんです」と語る。
ストーリーは実際の「公認不倫」経験者への取材をもとに構成されている。「はじめは公認している方に絞って話を聞いていたのですが、最終的には“公認ではない不倫”経験者の方にも話を伺いました。友人やママ友との会話の中でも、それとなく話題を振ってみたりして…。複数のケースをミックスして、ひとつの物語に落とし込んでいます」と、取材背景を明かす。
そうした取材を通じて、不倫に対する自身の見方も変わっていったそうだ。「最初は、自分とは無縁の限られた人の話だと思っていたのですが、実際に聞いてみると“こんなに身近なものなのか”と感じました。驚きもありましたね」。
本作でとくに意識したのは、主人公である妻、つまり“シタ側”の心理描写。「不倫漫画って、多くは『シタ夫とサレ妻』という構図が多いんです。だからこそ、“シタ妻”に寄り添う形の物語を描いてみようと思いました」と制作へのこだわりを語ってくれた。
読者の心に刺さる“倫理のグレーゾーン”を描いた本作。物語を通じて浮かび上がるのは、不倫を通して見える人間の複雑な心の揺れだ。
取材協力:グラハム子(@gura_hamuco)
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