3組のカップルも誕生!?大阪・関西万博で開催されたオカムラの体験型展示「キモチキオスク」、“素直なキモチの交換”の反響は?

  • 2025年5月17日
  • Walkerplus

大阪・関西万博会場内「フューチャーライフヴィレッジ」において7日間限定で開催された体験型展示「キモチキオスク」は、オフィス家具だけでなく店舗の企画から空間デザインまで店づくりをトータルにサポートしている企業、オカムラが出展したパビリオン。
オカムラが出展したパビリオン「キモチキオスク」
オカムラが出展したパビリオン「キモチキオスク」 / Keisuke Oana (Smiles:)


「キモチキオスク」は、コンビニのような空間にペア(または一人、複数人なども可能)で入店し、「ずっといっショコラ」「オツカレライス」「やめなサイダー」など、全部で46種類の商品から数点を買い物カゴに入れるという体験型の展示。商品には“キモチ”を表現した言葉が書かれており、選んだ商品を組み合わせることで「伝えたいキモチ」を相手に届けられるというもの。
「キモチキオスク」の商品
「キモチキオスク」の商品 / Keisuke Oana (Smiles:)


たとえば、タイミングを逃してしまった感謝や、ちょっとした称賛、お節介なアドバイス、直してほしい癖、いまさら伝えづらい謝罪など。さまざまな“キモチ”を、商品を通して、自然なかたちで伝えることができる。例えば、いつも頑張りすぎてしまう同僚には、「いつも遅くまでご苦労さ麻婆豆腐」「粥いところに手が届く」「(いつでもたよってね。私はあなたの)微助っ人」といったものを選ぶことで、キモチを伝える。
「キモチキオスク」の商品
「キモチキオスク」の商品 / Keisuke Oana (Smiles:)


レジでは、選んだ商品がスキャンされ、相手にどんなキモチを伝えたかったのかが可視化される。その後は写真撮影の時間となり、やり取りの内容がレシートのようにプリントアウトされ、記念として持ち帰ることができる。
キモチがレシートのようにプリントアウトされる
キモチがレシートのようにプリントアウトされる / Keisuke Oana (Smiles:)


今回は、このユニークな取り組みをなぜ大阪・関西万博で行ったのか、そしてイベントを終えての感想などを、オカムラの担当者に聞いた。

ーー今回、「キモチキオスク」を実施した経緯を改めて教えてください。
【担当者】オカムラは、商環境事業においてスーパーマーケットやドラッグストア・コンビニエンスストアといった多くの商空間をプロデュースしています。今回の出展では、大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」に対して、オカムラのパーパスである「人が活きる社会の実現」の人が活きる社会とは何か、という問いを立てて向き合い、人が活きるにつながる未来のお店の在り方を考えました。

【担当者】買い物とはその名の通りモノを買うことですが、モノを手に取る背景には「家族は喜んでくれるかな」といった「誰かを想う気持ち」があります。売り場には目に見えない個人の素直な気持ちが飛び交っているのです。私たちはこの誰かを想いモノを選ぶという買い物の本質を「気持ちのトレード」と称し、万博に一緒に来た家族や友人同士で気持ちをトレードし合う体験型店舗「キモチキオスク」を企画しました。
「キモチキオスク」の商品
「キモチキオスク」の商品 / Keisuke Oana (Smiles:)


ーー体験後のお客様からはどんな反響がありましたか?また、「キモチキオスク」企画時の目標などは達成できましたか?
【担当者】想定の2倍くらいよいリアクションをいただきました!中には「一週間ではもったいないくらいおもしろい」「商品化してほしい」とわざわざ声をかけてくださった方も。店員スタッフはすべて社員で対応しておりましたが、にぎやかに、時に照れながら気持ちをトレードしている姿、心が動いた瞬間を目の当たりにできたことは貴重な体験でした。

ーー普段はオカムラの社員が店頭に立ったということで、いつもの自分とは違う「キオスク店員」になっていたと思いますが、社員からはどんな感想がありましたか?
【担当者】「キオスク店員」はみんな来場者のみなさまとのコミュニケーションを大切に接客しておりました。お一人で来られた方にもどなた宛のキモチ商品を選んだのかを伺い、相手を想像しながらスキャンしていたり、ご年配のご夫婦がこれからもよろしくと気持ちを交換し合ったりするのを見て、「キオスク店員」が泣きそうになるなど、お金の代わりに心温まる気持ちをたっぷりいただける機会になったと思います。
「お金の代わりに心温まる気持ちをたっぷりいただける機会になった」
「お金の代わりに心温まる気持ちをたっぷりいただける機会になった」 / Keisuke Oana (Smiles:)


ーーさまざまな商品がありましたが、特に人気だった商品を教えてください。
【担当者】「ありがとさんキューブ:感謝の気持ちでいっぱいです」「ずっといっショコラ:末永く一緒にいよう」「ラッキーハッピークッキー:あなたに幸運がありますように」がTOP3でした。怒りのキモチ商品なども陳列していましたが、みなさま相手を想うハートフルな気持ちをトレードしていらっしゃいました!
【写真】キモチがレシートのようにプリントアウトされる
【写真】キモチがレシートのようにプリントアウトされる / Keisuke Oana (Smiles:)


ーー「ゆるし天ぷらうどん」と「この前はご麺」など、同じようなキモチだけれどもすこし表現の違う商品なども複数ありました。この狙いは?
【担当者】細かな背景を添えてこそ思いが通じると思います。特に謝罪はより一層ニュアンスを重視し、1商品に限らずに細かな表現を変えてキモチ商品を作りました。

ーーイベント期間中、思い出に残るキモチの交換はありましたか?
【担当者】素直な気持ちを表してトレードする企画にしたので、「ずっと前から好きでした」「一生幸せにします」といった告白や愛情を表すキモチ商品を用意していました。企画時にキモチキオスクでカップルが誕生したら素敵だねと話していましたが、実際に3組のカップルが誕生したのはうれしかったですね。他にも、ご夫婦で相手の愛ある商品選びを見て涙ぐむ方もいらっしゃいました。

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