【人ごとではない】突然倒れた父→予期せず始まった介護と崩壊する生活… 介護のリアルと対処方法を知る【作者に取材】

  • 2025年5月19日
  • Walkerplus

「要介護認定?」聞き慣れない言葉が次々と出てきた。
「要介護認定?」聞き慣れない言葉が次々と出てきた。 / 画像提供:クロミツ(@kuromitsu1510)

母親の死後、突然父親を介護することになったクロミツさん(@kuromitsu1510)が、自らの経験を描いたコミックエッセイ「令和介護録」。脳腫瘍の影響で日常生活がままならず、認知症まで抱えた父との生活に次第に追い詰められる中、周囲の人々や医療・介護のプロたちの力を借りて「自分らしい介護」のあり方を模索していくクロミツさんの姿には、多くの反響が寄せられた。本作について、クロミツさん本人に話を聞いた。

■突然倒れた父、予期せず始まった介護生活
1-1

1-2

1-3


本作「令和介護録」は、作者のクロミツさんの介護経験を描いた作品だ。「介護」をテーマに選んだ理由について聞くと、「最初から介護をテーマに描こうと思ったわけではなく、病で倒れた父を世話出来る人間が自分しかいなかった事がキッカケです。介護生活の初期は心身ともに壮絶でしたが、気持ちが落ち着いたときに介護のマンガを描き始めました」と話してくれた。

ちなみに、仲の良い父と息子の同居生活に訪れた介護生活、ではなかったのだそう。 母親が亡くなり、一人になった父親が心配で同居生活を始めたが、衝突を繰り返していた。そんななか、父親が倒れ「壮絶な」介護生活が始まった。

折り合いの悪い父親の介護で、心身ともに疲弊していったというクロミツさん。「家族とのすれ違いや介護の大変さで悩んでいる人は多いと思います。自分がまさにそうでした。自分が体験したツラさを吐き出して悩みや苦しみを共有するだけでも、同じ境遇の人たちの心を多少なりとも『軽く』するんじゃないかなと思っています」と作品に込めた思いを語った。

本作はSNSを通じて公開され、大きな反響を呼んだ。「これまで描いた漫画は『いいね』が1つもつかない状況だったのですが、実体験の漫画を描き始めたことで読者に共感してもらえるようになりました。それまで『共感を意識』して描いたことがなかったので新鮮な体験でした」と、作品が世間に届いた喜びを振り返った。

漫画家活動を応援してくれなかった父親だったが、そんな父親との介護生活を描いた作品が世の中に評価されたことは、クロミツさんにとって大きな喜びだったのではないだろうか。

画像提供:クロミツ(@kuromitsu1510)

※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2025 KADOKAWA. All Rights Reserved.