
思わせぶりな愛川さんにみんな振り回されっぱなし! / 矢尾いっちょ(@1203Yao)
生物的な性別やジェンダー認識が多様化する現代。そんな社会の空気を映し出すような青春漫画『どっちかわからないクラスメイト』が注目を集めている。物語の軸は、性別不詳のクラスメイト・愛川さんと、その性別を知らぬまま恋に落ちた少年・正保の関係。作品の魅力や制作背景について、作者の矢尾いっちょ(@1203Yao)さんに話を聞いた。



本作を描き始めた理由について矢尾さんは、「中性的なキャラが昔から好きで、自分でも描いてみたいという思いがありました。読者に考察を楽しんでもらえるよう、性別を明かさない設定にしました」と語る。キャラクターデザインには特にこだわりがあり、「髪型はアレンジできるミディアムショート、目元は穏やかに、眉毛はあえて太くしてチャームポイントに」と、愛川さんの中性的な魅力を丁寧に描き出した。
作中では、性別への葛藤や恋愛感情の揺らぎが繊細に描かれており、テーマの扱いにも真摯に向き合っている。「性別の問題は今も正解がないことが多い。だからこそ、コミカルさを交えながらも、軽んじることなく真剣に描くことを意識しています」と読者に向けてメッセージを寄せた。
取材協力:矢尾いっちょ(@1203Yao)
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