
「次々と漫画家が消えて行く宿」 / 画像提供:ハルマキさん
20代から本格的に漫画を描きはじめたハルマキ(@harumakimanga)さんは、X(旧Twitter) やブログを中心に漫画を公開している。
2024年1月まで「次々と漫画家が消えて行く宿」をブログにて投稿。漫画家たちが一軒の宿に泊まることになるが、そこでは漫画家だけが姿を消してしまうという奇妙な現象が起こる。数々の得体のしれない幽霊たちが登場し、最後までハラハラするエピソードだ。本作が誕生した経緯や裏話などについて、ハルマキ(@harumakimanga)さんにインタビューした。
■それは漫画家にしか見えない世界。漫画家の「性(さが)」がひきおこす恐ろしい出来事とは…
「次々と漫画家が消えて行く宿」1-1 / 画像提供:ハルマキさん
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売れない新人時代をともに過ごしてきた、同期漫画家による久しぶりの慰安旅行。予約したのは、本来泊まるはずだった宿と1文字違いのおんぼろ宿。廃墟のようなその宿で起こる恐怖な出来事を描いたホラー漫画「次々と漫画家が消えて行く宿」。
作者ハルマキさんは本作が誕生したきっかけについて、「漫画家の師匠から『謎』は人を惹きつけるから。『謎』をテーマに1つ描いてみたらって助言をもらえた」ことだと語る。
これほどのホラー漫画を描くハルマキさんだが、自身の心霊体験については「心霊体験ゼロです!僕自身全く霊感ありませんし、真横にオバケ立ってても気づかんレベルです。昔はあわよくばそんな体験をしてみたいと心霊スポット巡りなどしてましたが、今はカケラも味わいたくありません(笑)。だけど、ホラー映画や人の心霊体験を聞くのとかは大好きなんで、己は安全な立場にいて『ああなったら怖いやろな』『こうなったら怖い』と妄想するのが好きな怖がりです」と話す。
最後に、読者の方へ「どうぞこの『軽いノリでギャグ漫画を描こうとしたら、思ったよりシリアスになっちゃって、作者の奇妙な絵描きたい好み盛り込んじゃって、思いのほか長くなったホラー作品』とそれを描いたハルマキをよろしくお願いします!」とメッセージを送ってくれた。
「目の白いスペースを見たら黒目を入れたくて気になる」のが漫画家の性(さが)。その性(さが)のせいで幽霊に憑りつかれてしまうわけだが、その解決策もまた漫画家ならではの方法であった。ホラーと同時に漫画家の世界が垣間みれる、漫画製作に関わる方は「それ、分かる!」と思える作品だろう。ぜひ読んでみて!
取材協力:ハルマキ(@harumakimanga)
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