
試食漫画 / 画像提供:タジマオオカ(@pu92yu)
デパートやスーパーでの試食。「買わなければいけない」という思いがあるからか、近づきたくない親と食べてみたい子供のやりとりを描いたタジマオオカ(@pu92yu)さんが描く実録漫画「試食漫画」をご紹介する。「こっち来ないでよ、気持ち悪い!」と、失礼な言葉を投げつけた親の意味は?
■「接客業の人には何をしてもいい」という誤解があったら悲しい
試食漫画(1) / 画像提供:タジマオオカ(@pu92yu)
試食漫画(2) / 画像提供:タジマオオカ(@pu92yu)
試食漫画(3) / 画像提供:タジマオオカ(@pu92yu)
子どもが「試食したい!」とせがむ一方、親はご時世的にも心情的にも近づきたくない様子で、子どもに「もらってきなさい」と指示をするばかり。だが、アレルギーなどの配慮が必要なため販売員が直接子どもに試食を渡すのは禁止となっている。試食した容器を回収しようとした販売員に対し、親は「近づかないでよ、気持ち悪い!」と罵りゴミを投げつけた。販売員は、その理不尽さと子どもの前での態度に、深い悲しみを感じた…。
この親のように、試食したら買わなければいけないと感じてしまい、なかなか近づきづらい試食コーナーだが、作者であり試食販売員のタジマオオカさんは「試食をおすすめする側としては、とにかくお味を見てほしいので買う買わない関係なく、多くの方に試していただきたいです」と語り、来客に負担を感じさせないよう、渡し方にも工夫を凝らしたいと明かしてくれた。
本作「試食漫画」における親の言動について、タジマさんは「基本的に販売員はお客様に何を言われても、丁寧に失礼のないように接します。明らかに小学生や中学生と思われる年齢の方にからかわれることもあり、『接客業の人には何をしてもいい』という誤解がもしも未成年の方々にあったら、それは悲しいことだと感じています」と話す。
このような理不尽な状況に置かれることがあっても、タジマさんは販売員の仕事が好きなのだという。その理由は、「確かに理不尽な方もいらっしゃいますが、多くの方は良識のある優しいお客様です。そういったお客様に出会えたり話したりしていると『人っていいな』と思える瞬間があって、それが販売の仕事を続けるモチベーションになっています」と教えてくれた。
取材提供:タジマオオカ(@pu92yu)
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