
『オヤジとにゃん吉』の予想外の戦いが始まる! / 画像提供:(C)片倉頼/小学館
元極道と野良猫――。「仲がいいのか悪いのかわからないけど、ほっこりする」「猫の無表情がたまらなくかわいい」一度読んだ人は、ハマって抜け出せなくなる片倉頼( @kata_yoli)さんの「オヤジとにゃん吉」を紹介しよう。どちらも世知辛い世の中を生き抜いてきた強者同士の戦いがおもしろい。
■ 元組長が盆栽より猫に心を折られる!? 予測不可能なドタバタ余生コメディが始まる
【漫画】『オヤジとにゃん吉』の出会いを読む / 画像提供:(C)片倉頼/小学館
『オヤジとにゃん吉』初戦「出会い」(2) / 画像提供:(C)片倉頼/小学館
『オヤジとにゃん吉』初戦「出会い」(3) / 画像提供:(C)片倉頼/小学館
かつて「鬼門組四代目組長」として名を馳せた松方久秀は、引退後静かな日々を送っていた。そんな彼の庭に現れたのが、まんまるとしたフォルムの野良猫・にゃん吉。松方の大切な盆栽棚に座り込み、次々と盆栽を落とす姿に「己の庭でデカイ顔をされて、黙ってるほど老いぼれちゃいねぇ!」と迫力ある怒声をあげた松方だが、猫はまるで動じない。
作者の片倉さんは、以前数人の漫画家で「ヤクザと猫」というお題で描く機会があり、その時から「オヤジとにゃん吉」を描きはじめたそうだ。
「猫のとてつもない魅力と、それによって激変する人間を見て衝撃を受けたことがあったので、それを描きたくて詰め込みました」と語る。猫アレルギーのため片倉さん自身は猫と暮らせないが「叶わぬ夢」として猫との生活を作品に取り入れたそうだ。
にゃん吉のフォルムには「自分が一番かわいいと思う形」へのこだわりが詰まっており、雑種という設定ながら、その愛らしさは読者を魅了している。片倉さんは「にゃん吉は猫であって、彼が思っていることは我々人間には知ることはできない」と語り、人間が勝手に解釈して一喜一憂することがおもしろいと話す。
「ヤクザと猫」の交わりそうにない世界が交差するギャップを、ぜひ味わってみてほしい。
取材協力:片倉頼(@kata_yoli)
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