過去のトラウマから、気づけばパワハラ上司になった男。彼を癒やすメンエス嬢の一言とは?【作者に聞く】

  • 2025年4月2日
  • Walkerplus

メンズエステとは、マッサージを中心とした施術で心身の癒やしを提供する男性向けのお店のこと。
電子書籍「あの店のメンエス嬢は僕の心が読めるらしい」は、そんなメンズエステを舞台にした創作漫画。肌に触れるだけで客の心を理解できる主人公の加恋が、店にやって来た“訳アリ”な客の心を解きほぐす様を、蒼乃シュウさん(@pinokodoaonoshu)が丁寧に描く。

本記事ではその電子書籍から一部抜粋・編集してご紹介。今回は、「満足できない男」。新入社員の仕事ぶりなど何かしらのイライラを常に抱えているためか、肩も背中もガチガチの碇杉。身体を癒やすべく偶然通りかかったメンズエステに入店し「この店で一番人気ある子を出してくれ!」と要求したところ、加恋があらわれる。
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■パワハラやモラハラをしてしまう理由は、自分の中にあるのでは?
このお話しで客として登場する男たちは、いつも必ず何かの問題を抱えています。一番わかりやすい問題はパワハラやモラハラをしてしまう人かな?と思い、最初の客にしてみました。

誰でも大なり小なり、無意識に他人にパワハラやモラハラをしてしまうことがあると思います。他人に対してついイラッとしてしまったり、意見が違う人に出会うと受け入れるより先に反論してしまったり。親しい存在だと甘えてしまい、ついカッとなってキツいことを言ってしまったなんてことは、誰でも経験したことがあるのではないでしょうか。他人にそんなことをしてしまう理由って実は自分の中にあって、気づかないトラウマを抱えていてまだ癒やされていないことが原因になっていることもあるのではないかなと。『パワハラやモラハラは悪い!』と一方的に攻撃するよりも、なぜ他人にパワハラやモラハラをしてしまうのだろうと掘り下げた方が、解決に繋がると思っています。









加恋の「あなたはちゃんとがんばっています」の一言に、父から言われたかった言葉は本当は自分が人に対して言いたかった言葉だと気付いた男。「また指名してもいいかな」と聞くと「あなたはもう大丈夫ですよ」とほほ笑む加恋。彼の心は救われたので、きっともうここに来ることはないのだろう。今後はどんな問題を抱えた客が訪れるのか、楽しみにしてほしい。

取材・文=石川知京

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