
ひとつきれいにすると、他のパーツが醜く見え、ここもそこもと「整形沼」に陥ってしまう / 画像提供:(C)うみの韻花
「すっげー、ブス」エレベーターのすれ違いざま、知らない男性に言われた言葉。14歳で二重整形をし、就職してからもほうれい線やシミ、イボなどを除去し「かわいい」と言われる努力をしてきたのに、どうして?うみの韻花(@umino_otoka)さんの実体験を漫画化した「14歳で整形した私 『ブス』の呪いから解けて自分を好きになる日まで」を紹介するとともに、本作を通して伝えたいことを作者に聞く。
■悩んでるのはあなただけじゃない。他人の言葉の暴力に惑わされないで!
【漫画】二重にすれば「かわいくなれる」と思っていた / 画像提供:(C)うみの韻花/KADOKAWA
「14歳で整形した私」5 / 画像提供:(C)うみの韻花/KADOKAWA
「14歳で整形した私」6 / 画像提供:(C)うみの韻花/KADOKAWA
本作は、実際に顔や胸の整形に総額700万円以上かけたという、作者のうみの韻花さんの実体験を漫画にしている。モラハラの彼と別れ「人生をまた一からやり直そう」と一念発起し、幼いころからの夢である漫画家を目指すことにした。その時に整形をテーマとした作品は少なかったため「エッセイならよりリアルで目立つのではないか?」と思い、「自分自身のありのままの体験を漫画にしよう」と決めたのだそうだ。
漫画では整形をしたあとも彼氏に容姿を否定されるが、うみのさんは「2回目の鼻の整形で、鼻の穴にかなりの左右差ができてしまい気になっている現状ではありますが、それでも、整形前のコンプレックスは解消されましたし、自分に自信を持つことができました」と、結果的に整形をして良かったと思っているという。
本作を通して、外見にコンプレックスを抱えて悩み苦しむ人たちに「悩んでるのはあなただけじゃないよ、だから大丈夫」と伝えたいと語るうみのさん。そして、「大事なのは見た目だけじゃない。他人の言葉の暴力に惑わされず、自分をしっかり持って生きてほしい。この作品が誰かの心の拠りどころになりますように」と願っていると語ってくれた。
読者から「容姿にコンプレックスを感じたことがある人は、一度で良いから読んでみて欲しいです」とのコメントも届いている本作。以前のうみのさんのように、自分の容姿のことで悩んでいる方におすすめしたい作品だ。
取材協力:うみの韻花(@umino_otoka)